世界中から集められた傑作が、故郷プロヴァンスに里帰りします

「プロヴァンスのセザンヌ」展は、セザンヌ没後100周年の記念事業「CÉZANNE2006」の要となる企画です。フランスはもちろん、アメリカ、イギリス、ドイツ、スイス、オランダ、ロシア、そして日本といった世界中の美術館やプライベート・コレクションから集められた計110点ものセザンヌの作品が一堂に会します。
セザンヌがパリを離れ、幼年時代を過ごしたエックス・アン・プロヴァンスの地に戻ってきたのは、今から１世紀以上前のこと。自らの芸術にとって、故郷が不可欠なものだと確信した彼はエックスの地に居を構え、終世、この地を離れることはありませんでした。セザンヌは、エックスの大地に強烈なインスピレーションを得ながらカンバスに向かい、自然と対峙することで、あの力強い画風を確立することができたのです。
油彩80点、水彩30点からなるこの展覧会は、セザンヌが愛したプロヴァンスの地をテーマにするというこれまでにない試みです。キュビスムやフォーヴィスム、抽象絵画の先駆者となった画家セザンヌと、そのインスピレーションの源となったプロヴァンスの地との深いつながり、双方の魅力をぞんぶんに堪能することができるでしょう。

●「Cézanne en Provence〜プロヴァンスのセザンヌ〜」展開催期間
・ワシントン・ナショナル・ギャラリー／2006年１月29日〜５月７日
・グラネ美術館／2006年６月９日〜９月17日