カルコグラフィーで見る《天使の世界》天使とキューピッド、その違い
   西洋美術の主題としておなじみの<天使>。しかし、ひとくちに<天使>といっても、じつはさまざまな“種類”があるのをご存知ですか?聖母子像をはじめ、多くの宗教画に登場するのは、聖書を起源とするいわゆる<天使>たちです。一方、ルネサンスやロココなどの絵画に登場する、羽のある童子や幼児の多くは、じつは<天使>ではなく、<アモル(キューピッド)>あるいは<プット>と呼ばれ、ギリシア神話の神に起源をもつ図像なのです。
 今回、MMFギャラリーの展示では、この<天使>にクローズ・アップ。<天使>の世界におけるヒエラルキーや<天使>と<アモル>、そして<プット>などの美術史における意味やその見分け方など、知っているようで知らなかったその世界を、カルコグラフィー(銅版画)とともにご紹介します。
 
《矢筒と矢と楯をもったアモル》
ルーヴル美術館カルコグラフィー工房
価格:14,700円(税込)
コローが描いた風景を写真で辿る コローが描いた風景を写真で辿る