MMFギャラリー カルコグラフィー展示作品

1972年に渡仏して以降、一貫して“光”をテーマにした作品を生み出し続けている田原桂一氏。建築写真の第一人者として知られ、フランス内外で多くの受賞歴がありますが、現在では、写真という媒体にかぎらず、彫刻やインスタレーションを展開する“光の彫刻家”として世界的な活躍をしています。

今回、MMF3Fギャラリーでは、パリを拠点に活躍してきた田原氏の写真作品のなかから、<ルーヴル美術館>を捉えた写真を選び、展示します。渡仏間もない田原氏を魅了した“パリの光”。日本とは異なるその光のなかに建つルーヴルは、田原氏独自の感性によって切り取られ、壮大な美術品としてわたしたちの目の前に迫ります。
期間中は田原氏のサイン入り作品の販売もいたします。どうぞ、お楽しみに。

田原氏の作品は、Maison Européenne de la Photographie(ヨーロッパ写真館)にVisagéïté(顔貌)シリーズより84作品所蔵されています。DNP大日本印刷は、田原氏の作品を始めとしてヨーロッパ写真館に日本人写真家の作品を多数寄贈するなど、長年にわたり文化的交流を行っています。

田原桂一(たはら・けいいち)

1951年、京都生まれ。1972年に渡仏。以降、パリを拠点に活動し、1977年に「窓」シリーズでアルル国際写真フェスティバル大賞を受賞し、一躍世界的な脚光を浴びる。フランス写真批評家賞、日本写真協会新人賞、第10回木村伊兵衛賞、第1回東川町国際写真フェスティバル東川賞、またニエプス賞、パリ市芸術大賞を受賞、フランス政府からフランス芸術文化勲章シュバリエ文化功労賞を受章。

公式ホームページ
http://www.keiichi-tahara.com/