「イヴ・サンローラン アートのある暮らし」展

▲美術品に囲まれて暮らすイヴ・サンローラン
(C) Pierre Boulat Courtesy Association Pierre & Alexandra Boulat

20世紀のファッションを牽引し、“モードの帝王”の異名をとったイヴ・サンローラン―彼はいつもアートに囲まれて暮らしていました。このフランスモード界の巨匠が惜しまれつつもこの世を去ってから2年を迎えた昨年、そのドキュメンタリー映画『イヴ・サンローラン』が制作され、大きな話題を集めました。そしてこの4月、いよいよ、待望の日本公開が始まります。今回の映画は、イヴ・サンローランを公私ともに支えたパートナーのピエール・ベルジェが、彼と歩んだ愛と苦悩の日々、そして天才デザイナーの知られざる素顔を語る、初めての“公式ドキュメンタリー”です。

映画でも明らかにされますが、実は、イヴ・サンローランはすぐれた美術コレクターでもありました。生前の彼はピエール・ベルジェとともに、すばらしい美術コレクションを築いており、その死の翌年の2月と11月にパリで開催されたオークションで披露され、大きな話題を呼んだのです。

MMFでは映画が公開されるこの機会に、イヴ・サンローランの美術コレクションのなかから、現在、フランスの美術館で見ることのできる作品ばかりを集めて、パネルで展示。絵画や工芸品などの数々を作品解説とともに紹介いたします。また、サンローランから作家・川島ルミ子氏へ個人的に送られたサンローラン作のポスターも特別展示。フランス・モード界の巨匠を魅了し、その感性をインスパイアしたすばらしいアートの世界をお楽しみください。

▲エドワール・ヴュイヤール《ライラック》1899年頃(1908年に加筆修正)オルセー美術館
(C) RMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski

▲《ルイ14世の肖像のある小びん》表(左)と裏(右)1670年頃 ルーヴル美術館
(C) RMN / Jean-Gilles Berizzi

 

「イヴ・サンローラン。モードとアート」

ピエール・ベルジェと親交があり、3月発刊の『イヴ・サンローランへの手紙』の翻訳者でもある川島ルミ子さんに、イヴ・サンローランと美術との深い関わりについてお話しいただきます。

【講師】川島ルミ子氏
【日時】4月25日(月)18:00〜19:30(開場は17:30より)
【会場】DNP銀座ビル3F(東京都中央区銀座7-7-2)
終了しました

 

映画『イヴ・サンローラン』

ファッションの神、イヴ・サンローランの終わりなき創造、その光と影に迫る初の公式ドキュメンタリー。
4月23日(土)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開。
(C) Copyright 2010 LES FILMS DU LENDEMAIN - LES FILMS DE PIERRE - FRANCE 3 CINÉMA

 
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