ドビュッシー生誕150周年記念展覧会カタログ『ドビュッシー、音楽と美術』Debussy - La musique et les arts
ドビュッシー生誕150周年記念展覧会カタログ『ドビュッシー、音楽と美術』
『ドビュッシー、音楽と美術』
Debussy - La musique et les arts
著者/ギ・コジュヴァル(オルセー美術館館長)
19.5×25.5cm/205ページ
フランス語/刊行2012年
本体記載価格/35.5ユーロ
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音楽と美術の深い関わりを紐解く一冊

今年、2012年は近世フランスを代表する作曲家クロード・ドビュッシー(1862-1918)の生誕150周年の年にあたります。フランスでは、1年を通じて各地で記念コンサートやイベントが開催されるほか、オランジュリー美術館で「ドビュッシー、音楽と美術」展(2012年2月22日〜6月11日)が開催され、話題を呼びました。

オランジュリー美術館とオルセー美術館との共同企画として開催されたこの展覧会は、パリでの閉幕後、東京に巡回しています。それが、7月14日(土)からブリヂストン美術館で開催されている「ドビュッシー、音楽と美術―印象派と象徴派のあいだで」(〜2012年10月14日)です。

今月は、この巡回展のもととなった、パリのドビュッシー展の公式カタログをご紹介します。日本とパリのドビュッシー展では、出品作が少し異なります。MMFインフォメーション・センターでは、日本のドビュッシー展のカタログも所蔵していますので、それぞれにしか出品されていない作品を探して、2冊一緒にご覧いただければ、より一層、ドビュッシー店をお楽しみいただけるでしょう。

「月の光」や「牧神の午後への前奏曲」、交響曲「海」などの作品で知られるドビュッシーは、19世紀末から20世紀初頭のパリを舞台に活躍しました。展覧会は、画家アンリ・ルロールをはじめ、当時のパリでドビュッシーと交流を結んだ芸術家たちの作品や、作曲する上で影響を受けた絵画などが一堂に会し、音楽と美術との関わりを紐解く構成。また、アール・ヌーヴォーやジャポニスムの工芸品など、ドビュッシーの愛蔵品や直筆の手紙、写真なども展示。多彩な出品作を通じて、作曲家ドビュッシーの人生と音楽の全貌に迫ります。その全出品作をオールカラーで収録したのが本書です。

「すべての芸術は音楽の状態に憧れる」という言葉がありますが、音楽もまた、絶えず他の芸術からインスピレーションを受けているのだということがよく分かる展覧会カタログ。

※こちらでご紹介する書籍はMMFインフォメーション・センターにて閲覧いただけます。MMF所蔵資料データベースはこちら
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