グラン・パレ・ナショナル・ギャラリー展覧会カタログ『ジョルジュ・ブラック』Georges Braque
『ジョルジュ・ブラック』
『ジョルジュ・ブラック』
Georges Braque
著者/LEAL, Brigitte
29.5×25.1cm/343ページ
フランス語/刊行2013年
発行元/Réunion des musées nationaux - Grand Palais
本体記載価格/45ユーロ
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傑作群を通してブラックの画業を網羅する一冊

2013年9月から今年1月まで、パリのグラン・パレ・ナショナル・ギャラリーで開催されていたジョルジュ・ブラック展は、連日入館待ちの長い列ができるほどの注目を集めました。ブラックは、フランスでは20世紀の美術界に革新的な足跡を刻んだ画家として、多くの人々に愛されています。今回のブラック展は、1973年以来、40年ぶりの回顧展となりました。今月の一冊は、その展覧会カタログをご紹介します。

今回の展覧会では、フランスにある国立美術館がこぞって協力したことで、ブラックの画業を網羅する傑作が揃いました。本書のページを繰るたびに、初期のフォーヴィスムからキュビスム時代の名作、さらには晩年に到達した「巨大アトリエ」や「鳥」といったシリーズまで、ブラックの多彩な才能に出会うことができます。また、ブラックの魅力は、作品だけにとどまりません。ブラックはその高い品性と魅力的な人柄で多くの知識人や芸術家を魅了した画家でもあります。本書には友人でもあった写真家のマン・レイやドアノー、アンリ・カルティエ=ブレッソンらがとらえたブラックのポートレートや作品も掲載され、ブラックの人間的魅力にも触れられています。

日本ではピカソやマティスの陰に隠れがちな画家ですが、才能溢れるブラックの世界観を再発見できる一冊です。

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