『ジャポニスム』Japonismes
『ジャポニスム』
『ジャポニスム』
Japonismes
著者/マリー=カトリーヌ・レイ 
34×25.4cm/240ページ
仏語/2014年
出版社/Flammarion
本体記載価格/55ユーロ 
※この情報は2015年6月更新時のものです。
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日本とフランスの美しき出会い
ジャポニスムの歩みを振り返る

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを控え、日本がいま世界から注目を集めています。外国人観光客は2014年には1,300万人を超え、今春には花見を楽しむ海外の人々の姿も多く見られました。

日本の文化や芸術が海外の人々から注目を浴びるのは、もちろん、今、始まったことではありません。19世紀半ばから後半には、日本美術の独創性が多くの芸術家を魅了し、欧米を中心にジャポニスム旋風が巻き起こりました。今月ご紹介するのは、1850年代から現在に至るおよそ150年にわたる、フランスとジャポニスムの出会いを紐解く一冊です。

各国で開催された万国博覧会などを契機に、日本の芸術は多くのアーティストにインスピレーションを与えることになりました。それは、画家にとどまらず、建築家やファッションデザイナー、宝飾デザイナーなど、多岐にわたります。本書に収載されているのは、オルセー美術館、ギメ美術館、装飾芸術美術館の3館から厳選されたジャポニスムのコレクションです。マネが日本の扇や屏風を描き込んだよく知られた名画から、浮世絵の色彩や構図に影響を受けて描かれたゴッホの作品、ほかにもモネ、トゥールーズ=ロートレック、ゴーギャン、ボナール、ルドンなどの作品が、インスピレーション源となった作品などとともに掲載されています。時代の変遷とともに、今改めて、美しき日本とフランスの出会いを振り返るにはぴったりの一冊です。

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Update : 2015.6.1
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