展覧会カタログ『第七芸術のスター、モニュメント』Monuments stars du 7e art
『第七芸術のスター、モニュメント』
『第七芸術のスター、モニュメント』
Monuments stars du 7e art
編者/N. T. Binh
29.5×23.5cm/253ページ
フランス語/2010年
出版社/Éditions du patrimoine / Centre des monuments nationaux
本体記載価格:45ユーロ
※この情報は2015年9月更新時のものです。
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メリエスからディズニー映画まで
映画の舞台となったフランスの歴史的建造物を紹介する

毎年9月中旬、ヨーロッパ各地で開催される「Journées Européennes du Patrimoine (ヨーロッパ文化遺産の日) 」というイベントをご存知ですか? 1984年にフランスで始まったこのイベントは、通常非公開の歴史的建造物を一般公開する取り組みです。今年2015年は、9月19日と20日。多くの歴史的建造物の内部に無料で入場できる特別な2日間です。

この「ヨーロッパ文化遺産の日」にちなみ、今月はMMMライブラリから歴史的建造物に関する書籍をご紹介します。『第七芸術のスター、モニュメント』と題したこのカタログは、その名のとおり、「第七芸術=映画」のスターとしての「モニュメント=歴史的建造物」の歴史を紐解く、というユニークな一冊。2010年10月から翌年2月までパリのコンシエルジュリーで開催され、大きな話題を呼んだ展覧会のカタログです。

ジェラール・ドパルデュー主演『ダントン』(1983年)のサント・シャペル、アンソニー・クイン主演『ノートルダムのせむし男』(1956年)のノートルダム大聖堂……。フランス各地に点在する数々の歴史的建造物は、幾度となく映画の舞台となり、撮影が行われたり、あるいはその建造物に模した実物大のセットが組まれたりしてきました。本書では、映画草創期のジョルジュ・メリエスから、黄金期のハリウッド映画、ヌーベル・ヴァーグのエリック・ロメール、そしてソフィア・コッポラの作品までを、フランスの歴史的建造物という視点から見直し、その撮影の裏側を紹介しています。

往年の名画のスチール写真もふんだんに収録されているので、ページを繰るだけでも楽しめるカタログ。フランス映画好きの方なら、一層楽しめる一冊です。ぜひ、ご覧になってみてください。

※上に紹介した書籍はMMMライブラリで閲覧いただけます。MMM所蔵資料データベースはこちら
Update : 2015.9.1
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