プラド美術館
『プラド美術館』
『プラド美術館』
The Prado Museum
著者/Santiago Alcolea Blanch
31.8×27.4cm/408ページ
英語/2008年
出版社/Ediciones Polígrafa
※この情報は2015年10月更新時のものです。
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スペインが誇るプラド美術館の
名品280点以上を収載したカタログ

2015年10月10日(土)から2016年1月31日(日)まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で「プラド美術館展―スペイン宮廷 美への情熱」が開催されます。世界にわずか20点程度しか現存しないというボッスの真筆が初来日することでも、注目されている本展にちなみ、今月はプラド美術館の名品を収めたカタログをご紹介いたします。

プラド美術館は、1819年、スペイン・マドリードに開館しました。当時ヨーロッパでは、それまで王侯貴族など一部の特権階級だけのものとされていた芸術を、大衆にも公開する機運が急速に高まっていました。プラド美術館もまた、これまでの歴代王が収集してきた名品の数々を、広く一般に公開するために創立されました。現在プラド美術館のコレクションは、絵画約7,600点、彫刻約1,000点、版画約4,800点、そして素描約8,200点に上ります。しかし、プラド美術館が世界に名だたる美術館になったのは、この膨大なコレクション数だけではありません。プラド美術館の最大の特徴は、美術に深い造詣を持った歴代王の趣味が強く反映されている点にあります。時代や国籍、芸術運動を網羅するような百科全書的な美術館ではなく、王たちの審美眼が生きた個性的なコレクションの質こそが、プラドを世界有数の美術館にしているのです。

この一冊は、王たちが魅せられた絵画を中心とした代表的な所蔵作品を、スペイン、イタリア、フランドル、ドイツといった7つの地域に分類し、400ページを超えるボリュームで、分かりやすく解説しています。掲載図版も1ページ大と大きく、美しい印刷で作品の細部まで再現されています。もちろん、三菱一号館美術館の展覧会で初来日するボッスの作品も掲載されています。展覧会の予習や復習に、ご覧になってみてはいかがですか?

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Update : 2015.10.1
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