『ヴィクトリア＆アルバート博物館』
The Victoria and Albert Museum
著者/ルーシー・トレンチ
25.1×22.8cm/144ページ
英語/2010年
出版社/V&A Publishing
本体価格/20ポンド ※この情報は2017年7月更新時のものです。

ロンドンが誇るデザインの殿堂
多岐にわたるコレクションを楽しむ

MMM3Fのアートスペースでは、7月31日まで、「ミュージアムグッズで楽しむEnglishness」と題して、ロンドンミュージアム特集を開催しています。今月、注目の一冊でご紹介するのは、アートスペースでも関連グッズを紹介しているヴィクトリア＆アルバート博物館の美しい一冊です。

1851年に開かれたロンドン万国博覧会の展示品を基礎に、翌年開館した産業博物館がヴィクトリア＆アルバート博物館の前身です。産業革命を成し遂げたイギリスが誇る工芸品やインダストリアル・デザインを展示する美術館は、1899年、現在の名前に改称。その10年後には、ケンジントン地区に現在も使われている優美な建物が完成しました。現在、国内外から多くの人々が訪れるロンドンの人気ミュージアムのひとつです。

ヴィクトリア＆アルバート博物館の魅力は、なんといってもその多岐にわたるコレクションです。古代の織物からミケランジェロの彫刻、ミレイをはじめとしたラファエル前派の絵画、さらにジュエリーや椅子などと、古今東西の研ぎ澄まされたデザインが集結しています。

本書では、美術館の歴史やコレクション収集のプロセスはもちろん、その豊かなコレクションを写真を多用して紹介しています。ページを繰れば、次々と「こんなものも！」「あんなものも！」という驚きに出会えるはず。ヴィクトリア＆アルバート博物館の奥深い魅力を存分に楽しめる一冊です。