Lectures MMFのライブラリーから2005/05/01

DOCUMENTATION
所蔵資料情報

インフォメーションセンターおすすめの一冊と新着資料情報のご案内です。
ルーヴル美術館の料理と絵画 CUISINE ET PEINTURE AU LOUVRE
ルーヴル美術館の料理と絵画


32 x 24cm / 208ページ
フランス語 / 刊行:2004年
著者:イヴ・ピナール、セヴリン・コニャム

あらゆる芸術は触発され合うもの。絵画から生まれる料理もあります。この本は、ルーヴル美術館所蔵の絵画をテーマに、館内に併設されるレストラン"ル・グラン・ルーヴル(Le Grand Louvre)"の料理長イヴ・ピナール氏が創作した料理と、美術史家セヴリン・コニャム氏の美術解説という、料理と絵画のコラボレーションにより“ルーヴルを味わい尽くす”ユニークな1冊です。
“ル・グラン・ルーヴル”は1989年、G7の晩餐会をきっかけにグランドオープンし、中世の料理を再現するなど、フランス料理の神髄を伝えるレストラン。本著に収められたピナール氏のレシピは、たんなる絵画上の料理の再現ではありません。あるときは、画家や作品が扱う主題の時代や歴史からイメージされたひと皿に。またあるときは、描かれた物や場面からインスパイアされた創作レシピになっています。たとえば「いちじくの静物画」(ルイス・エウヘニオ・ヘレンデス/1716〜1780年)は、こんがり黄金色に焼いたパンにイチジクの入ったレジネ(レジネ:ぶどうを使ったジャム状のもの)をかけたデザートになり、現在"ル・グラン・ルーヴル"でも味わえます。食欲と創造力をそそる45種のレシピのほか、シンプルで洗練された料理のヒントや、食材についての考察が豊富に盛り込まれています。コニャム氏による各絵画の解説も読みどころ。目と舌で味わう絵画鑑賞を楽しむもよし、アートなテイストを食卓に添えるのもよし。ルーヴルを五感で堪能されてみては?

□“ル・グラン・ルーヴル”では、絵画をテーマにした季節ごとのメニュー(3品程)が常時用意されています。ルーヴル鑑賞の際には是非ご賞味のほどを。2005年初夏は「トーストとイチジクのレジネ添え」ほか2品がいただけます。
□イヴ・ピナール氏は、ルーヴル美術館展19世紀フランス絵画開幕に併せて4月に来日、アングルの「トルコ風呂」にインスパイアされたデザートなどが披露されました。

インフォメーションセンター新着資料
言語   タイトル    タイトル訳   発行   発行年  内容
フランス語 Bacon-Picasso La vie des Images
マルメゾン、見学ガイド
ベーコン−ピカソ 絵画の生命
Flammarion 2005 パブロ・ピカソと、彼の影響を強く受け絵画を描くことを始めたフランシス・ベーコンの作品を紹介。英国人画家ベーコンの作品に見られるピカソ芸術への耽溺を示す展覧会カタログ。
フランス語 Delacroix (dessins du Louvre)
ナポレオン、権力の現場
ドラクロワ(ルーヴル美術館のデッサン作品より)
Seuil 2004 ルーヴル美術館グラフィック・アート部門キャビネ・デ・デッサンからのシリーズ5作目。55作品を通して、様々な角度から19世紀の偉大な画家ドラクロワのデッサンを紹介。
フランス語 Matisse une seconde vie
ナンシー派美術館 作品コレクションアルバム
マティス 第二の人生
Beaux Arts magazine 2005 純粋な色の爆発と、線とアラビア模様へさらに傾倒した抽象に特徴づけられる、アンリ・マティス晩年の創作、切り紙絵「ジャズ」からロザリオ礼拝堂までの約100点を、近代美術評論家のコメントを交えながら紹介。
フランス語 Le Beau dans l'Utile: un musée pour les arts décoratifs
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール県立美術館、絵画に関するカタログ
日用品の実:装飾芸術のためのミュゼ
Gallimard 1992 19世紀後半にプライベートコレクションとして始まってから、今日ルーヴル宮殿の一部に属する装飾美術館に作品が収められるまでの、フランス装飾美術史についてまとめられた一冊。
フランス語 Les musées parisiens
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール県立美術館、ヴィック=シュル=セイユ市の歴史に関するコレクション
パリの美術館 Action artistique de la Ville de Paris 2004 パリにあるミュゼ90館を取り上げ、その歴史的背景、建築構造、装飾について、時代順、地区ごとに分かりやすく解説。また、美術館と他分野との関係についての評論もある。体系的にパリの美術館を理解できる一冊。
フランス語 Cuisine et peinture au Louvre
没後100年記念 フランスの至宝 エミール・ガレ展
ルーヴル美術館の料理と絵画 Glénat 2004 ルーヴル美術館ピラミッド下にある本格的なガストロノミーレストラン「ル・グラン・ルーヴル」の料理長が、絵画から着想を得て考案した料理をレシピとともに紹介。絵画の説明は、美術専門家により楽しく解説。絵画の時代順、料理メニュー順のインデックス付き。
フランス語 L'album de la galerie d'Apollon au Louvre
彫刻: アフリカ、アジア、オセアニー、アメリカ
ルーヴル美術館、「アポロンの間」アルバム Gallimard Musée du Louvre 2005 3年間の修復工事を終えて、2004年12月から再オープンしたルーヴル美術館「アポロンの間」についてまとめられた図版アルバム。ル・ブランやドラクロワが手掛けた壁画・天井画装飾に加え、現在所蔵されている宝石、宝飾品を紹介。
フランス語 Avignon, musées, monuments, promenades
彫刻: アフリカ、アジア、オセアニー、アメリカ
アヴィニオン、美・博物館、建造物、散歩道 Monum 2000 アヴィニオンの歴史とその見どころを解説するガイドブック。カルヴェ美術館をはじめとする美術館情報も満載。4つの散歩コース別にアヴィニオンの街が紹介され、見やすい市内拡大地図も付いている。
フランス語 Mémorial de Caen
彫刻: アフリカ、アジア、オセアニー、アメリカ
カーン記念館 RMN 2004 2004年にノルマンディー上陸作戦60周年にあたり出版。開館して10年となるカーン記念館の、第一次世界大戦から今日までの、悲惨な戦争の歴史についての記録を紹介。更に、現代アーティストによる平和を願った作品も掲載。
フランス語 La collection du musée d'Art Moderne de Saint-Etienne
彫刻: アフリカ、アジア、オセアニー、アメリカ
サンテティエンヌ現代美術館アルバム Seuil 2000 1947年から今日までの現代アート作品を取り揃えた、数少ない美術館の1つであるサンテティエンヌ現代美術館の図録。絵画、彫刻、インスタレーションなどを年代順に分かりやすく解説。
日本語 ルーヴル美術館展
19世紀フランス絵画―新古典主義からロマン主義へ

彫刻: アフリカ、アジア、オセアニー、アメリカ
  日本テレビ放送網 2005 新古典主義からロマン主義、そして写実主義へ、ルーヴル美術館のコレクションの中でも傑出した名品を揃える、フランス革命から、ナポレオン帝政、二月革命にいたる激動の時代のフランス絵画に焦点を絞った展覧会のカタログ。

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