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インフォメーションセンターおすすめの一冊と新着資料情報のご案内です。
ジロデ 1767−1824年 Girodet 1767-1824
ジロデ 1767−1824


23.5×29.5cm/495ページ
フランス語/刊行:2005年
序文:シルヴァン・ベランジェ
本体記載価格:49ユーロ

フランス新古典主義を代表する画家ダヴィッドの愛弟子でありながら、後にその影響に激しく抵抗したアンヌ=ルイ・ジロデ(1767−1824)。詩情と官能性の融合した彼の様式は、新古典派ともロマン派とも冠され、その両義的で官能的、想像力豊かでありながら知性的な表現は、同時代の人々を強く魅了しました。
にもかかわらず、ロマン主義の先駆者である文豪シャトー・ブリアンの小説から霊感を得た「アラタの埋葬」以外で、ジロデの名は今まで一般にはあまり知られることはありませんでした。

その一方で、ジロデを讃える展覧会の開催は美術史界において長い間強く待ち望まれていたものであり、2006年1月までルーヴル美術館において開催されている回顧展は、その後北米各都市(シカゴ、ニューヨーク、モントリオール)を2007年末まで巡回するほどです。

この回顧展を機に出版された本図録では、この才気豊かな作品群を一堂に目にすることができます。また本図録文献では、ナポレオンの寵愛を受け、激動の時代の目撃者であったジロデの政治的道程と詩的な作品(絵画:「カイロの道程」)との関係、さらには20世紀の批評家たちによって指摘された“同性愛”的解釈(絵画:「エンディミヨンの眠り」)に関する問題も取り上げている他、19世紀のリトグラフによって彼の作品がいかに普及したか、という点にも深く言及しています。
さらに、本図録には、千通以上にも及ぶ書簡と数百の未発表資料から成る1000ページ以上もの完全な「年譜」が収められたCD−ROMが添付されています。
「知られざる巨匠」を知る上で欠かすことのできない一冊です。

インフォメーションセンター新着資料
言語   タイトル    タイトル訳   発行   発行年  内容
フランス語 Jacques-Louis David 1748-1825
ジャック=ルイ・ダヴィッド 1748-1825
ジャック=ルイ・ダヴィッド 1748-1825
Institut de France Nicolas Chaudun 2005 フランス美術史上最も重要な画家の一人、ジャック=ルイ・ダヴィッドに敬意を捧げた展覧会カタログ。本展に出展されたベルギー王立美術館からの特別貸出作品「マラーの死」をはじめ、フランスでは滅多に公開されることのない作品を多く含む約60点を全て紹介している。
フランス語 Girodet 1767-1824 , l'album de l'exposition
ジロデ 1767-1824 展覧会アルバム
ジロデ 1767-1824 展覧会アルバム
Louvre/Gallimard 2005 ダヴィッドの弟子であり、詩情と官能性の入り混じった様式でその時代に痕跡を残した才能ある画家、アンヌ=ルイ・ジロデ。その知られざる天分に焦点を当てた展覧会の代表作品と解説をまとめたアルバム。同時代の人々を魅了した眩いばかりの技法で描かれたジロデの芸術を目の前にできる図版が紹介されている。
フランス語 Girodet 1767-1824
ジロデ 1767-1824
ジロデ 1767-1824
Louvre/Gallimard 2005 アンヌ=ルイ・ジロデの本格的な回顧展開催を機に出版された、この画家のひときわ際立ったモノグラフィー。同時代の人々を魅了した眩いばかりの技法で描かれたジロデの芸術、そして激動の時代の目撃者であったこの画家の政治的道程、詩情に富んだ作品との関係などが取り上げられている。数百に及ぶ未発表資料の研究を含む本書には、ジロデに関する千通以上の書簡を収録するCD-ROMも付属。
フランス語 Picasso, la passion du dessin
ピカソ、デッサンの情熱
ピカソ、デッサンの情熱
RMN 2005 ピカソ美術館開館20周年のために開催されたデザイン展のカタログ。ピカソの芸術的なキャリアにおいてデッサンは最も重要な役割を果たした。本カタロクで紹介されているデッサンはピカソの作品に総合的な影響を及ぼしただけでなく、彼のアートの本質を表している。ピカソは特に人生の後半からデッサンを通して自伝を伝えるようになり、デッサンの完璧主義者であるピカソは独自のピカソ芸術で20世紀の美術を先導し続けた。
フランス語 Renoir / Renoir
ルノワール/ルノワール
ルノワール/ルノワール
Editions de La Martiniere 2005 シネマテック・フランセーズがベルシー通りの新しいスペースをオーペンする際、オルセー美術館との協力で2005年9月26日〜2006年1月9日まで「ルノワール/ルノワール」展を開催している。ルノワール家の中で一番有名である画家のピエール・オギュストとその息子のシネアストであるジャンを巡り、絵画、シネマ、演劇そして陶器まで様々な分野に大きな影響を及ぼしたルノワール家の家族メンバーの強い絆が本書で知ることができる。映画と絵画の専門家により作成された文章や著名なパーソナリティとのインタビューなどが収集されたこのカタログでは発明、創造性と近代性の関係が蘇られる。
フランス語 Hors cadre, photographies de Gerard Rondeau
フレームを超えて。ジェラール・ロンドーの写真
フレームを超えて。ジェラール・ロンドーの写真
RMN 2005 フランス国立美術館やグラン・パレ・ナショナル・ギャラリーで過去に開催された企画展の模様を撮影し、これら記憶を凝縮した現場の内側を捉え続けた写真家ジェラール・ロンドー。この写真家の視線を引き付けるものが、記念建造物、作品や事象、人々といったものではなく、現場が呼吸する空気や作業における独特な雰囲気のようなより不可視的なものであることが理解できる、現在グラン・パレにて開催中の展覧会出展写真を収めた写真集。
フランス語 Le Paris des Lumières, D'après le plan de Turgot (1734-1739)
光のパリ、トュルゴの地図(1734−1739年)より
光のパリ、テュルゴの地図(1734−1739年)より
RMN 2005 「テュルゴの地図」の愛称で呼ばれる、1730年代パリ高等法院評定官ミシェル=エティエンヌ・テュルゴの命により、絵画アカデミー透視図法教授ルイ・ド・ブレテが制作した20枚組のパリ全図の地図に焦点を当てた展覧会図録。この美化され調和に満ちた、自由なパリというイメージを輸出したテュルゴの地図の、成立過程、製作、流通、さらにこの地図を汲む作品を大判サイズの図録から展覧できる。
フランス語 Vienne 1900
ウィーン 1900年
ウィーン 1900年
RMN 2005 ウィーン分離派を代表する、4人のオーストリアの画家たちを紹介するパリ初の大展覧会カタログ。肖像画、風景画、寓意画に新しい美学が現れ、自然主義的な表現から様式化した現実の再構築へと移行し、それは視角や構成、色の役割の原理を再考させるに至った。本書では、1897年にクリムトとその仲間が結成したグループ、ウィーン分離派の中心的な作家たちが描いた油彩画の独自性に焦点を当てている。
フランス語 Dragons
ドラゴン
ドラゴン
Editions serpenoise 2005 モーゼル県会と国立自然史博物館の共同制作で、マルブルック城の中世の城で行なわれた展覧会の図録。西洋では恐れられ、東洋では崇拝の対象であった神話上の創造物「ドラゴン」を取り上げた本書では、この主題に着想を得た、展覧会に展示された古い芸術作品から現代アーティストの作品群を通し、ドラゴンの居る空想の世界へと誘う。同展覧会は再び来年、パリ、国立自然史博物館、またアメリカでも来年開催が予定されている。
フランス語 Le musée Jacquemart André
ジャックマール・アンドレ美術館
ジャックマール=アンドレ美術館
L'Objet d'Art 2004 画家ネリ・ジャクマールと銀行家エドゥアール・アンドレは異なりながらも補いあう趣味を持ち続けた美術収集家の夫妻で、美術史の中でも衝撃的な時期といえるイタリア、オランダ、フランスとイギリスを特に好んだ。本冊子は、二人のメゾンであるジャックマール・アンドレ美術館の紹介返し、彼らの芸術に注がれた情熱とコレクションの嗜好を紹介した一冊。
日本語 ヴェルサイユ宮殿 庭園ガイド
ヴェルサイユ宮殿 庭園ガイド
Artlys 2005 ルイ13世の「狩りの館」から出発し、太陽王ルイ14世が本格的に取り組み築かれた王宮、ヴェルサイユ宮殿。その庭園は当時の人々を感動させ、今でもこの庭園を訪れる者はその広大さ、壮大な眺めに驚き、庭園内の彫刻の数やその多様さ、ふんだんに用いられる水、樹木の豊富さに目を見張る。庭園を指揮した王の威光とその情熱、ル・ノートルを中心に偉大な研究者の技術による造営の軌跡、そして庭園内の各地が解説され、庭園の見学ガイドとして持ち歩きに最適。主要装飾彫刻の一覧と折りたたみ地図付。
日本語 モナリザの真実
モナリザの真実
RMN/ Louvre / NTV 2005 ルーヴル美術館が所蔵するレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」。「モナリザ」の歴史的事実と絵画の謎を、同館チーフ・キュレーター「モナリザ」担当者の研究により解説された書。ルーヴル美術館公式書の日本語版。
その他の言語 Musée Jacquemart-
André Guide book

ジャックマール=アンドレ美術館 ガイド・ブック
ジャックマール=アンドレ美術館 ガイド・ブック
Institut de France - エドゥアール・アンドレとネリ・ジャックマール夫妻が情熱を注ぎ収集した美術品が、生活の一部として溶け込んだ邸宅、ジャックマール=アンドレ美術館の公式ガイドブック。夫妻が一生を掛けて情熱を掛けた美術コレクションの背景、サロン、音楽室、書斎、“イタリア美術館”、温室、ダイニングなど各部屋ごとに統一された装飾品、コレクションの解説が各ページに渡り、最後にはアンドレ一家の歴史についても紹介。

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