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所蔵資料情報

インフォメーションセンターおすすめの一冊と新着資料情報のご案内です。
テュルゴの地図による啓蒙時代のパリ
テュルゴの地図による啓蒙時代のパリ
テュルゴの地図による啓蒙時代のパリ
LE PARIS DES LUMIERES D'APRES LE PLAN TURGOT

28.5×32cm/143ページ
フランス語/刊行:2005年
著者:アルフレッド・フェイロ(パリ市歴史図書館・名誉主任司書)
ジャン=イヴ・サラザン(フランス国立図書館・修復課主任)
本体記載価格:39ユーロ

<関連情報>

MMF館内3Fギャラリー
2005.1.16-2006.3.18
『テュルゴの地図』:18世紀パリの覗き眼鏡

MMF講演会のお知らせ
『鳥の目から見た18世紀パリとフランス:テュルゴの地図を手がかりに』
講師:鷲見洋一氏(慶応義塾大学教授)2月13日(月)18:30〜

本書は、都市様式の歴史に対する関心が高まるなか、国立古文書館とフランス国立美術館連合により、パリ・マレ地区の歴史あるロアン館で開催された展覧会「テュルゴの地図によるパリ1730年」展の公式カタログです。ユニークな展覧会の魅力を余すことなく伝え、自由への啓蒙主義が生まれた18世紀パリの様子や生活へと誘ってくれる魅力的な1冊です。
まずは、パリ市長であり商工会長的立場であったテュルゴが、海外へのPRを目的につくったという地図製作の興味深い成立過程について語られています。つづく章では、パリをセーヌ川をはさんで4つに区分けして各章でさらに探求。第1章では、ルイ15世の王宮など権力の場所であり、広場や市場のあるパリ庶民の活気あふれる場でもあった右岸。第2章では、中州の島や河川運輸などパリの象徴でもあるセーヌ川の活動。第3章では、大学や、貴族など特権階級の場でもあった左岸。そして第4章ではセーヌ川両岸において発展しつつも、まだ田園風景が広がっていたパリ周辺地域を取り上げています。各章で、クローズアップされた地図は、さらに興味深い場所がピンポイントで取り上げられ、自由闊達な18世紀パリの入り込んだような気分にさせてくれます。各場所に該当する絵画やデッサン、版画の複製が豊富に掲載され、当時の雰囲気や立ち並ぶ建物、町や教会前の広場、そしてセーヌの河岸を再現しています。
もちろん、20枚の版画および、パリ全体を俯瞰した21枚目の版画で構成されたテュルゴの地図のすべても掲載されています。
テュルゴの地図への名ガイドとして、本書で18世紀パリ散策のひとときをご堪能されてはいかがでしょう。

インフォメーションセンター新着資料
言語   タイトル    タイトル訳   発行   発行年  内容
フランス語 Marie-Antoinette à Versailles, Le goût d'une reine
ヴェルサイユのマリー=アントワネット、女王の美的感覚
ヴェルサイユのマリー=アントワネット、女王の美的趣味
Somogy 2005 ボルドー装飾美術館で、豪奢な作品を納める宝石箱として公開された、ヴェルサイユで女王が暮らしていた時代と同時代の建築を紹介する展覧会「ヴェルサイユのマリー=アントワネット、女王の美的趣味」展の公式カタログ。マリー=アントワネットがヴェルサイユで過ごした生活環境、趣味、美的センス、さらには美術史上に与えた影響を知ることのできる、ヴェルサイユ宮殿美術館が所蔵する家具や絵画、食器など、約80点の美術工芸品から厳選された品々を収めた一冊。
フランス語 Le Musée Marmottan Monet
マルモッタン美術館
マルモッタン美術館
Hors-
Série BeauxArts magazine
- 印象派の名前の由来となったモネ作『印象−日の出』の所蔵美術館として名高い、ブーローニュの森の外れに建つマルモッタン美術館。裕福な実業家、ジュール・マルモッタンが狩猟期用だった別荘を購入し、子息のポール・マルモッタンが邸宅へと改装、美術館として公開されたマルモッタン美術館の際立つ所蔵品について、ウィルデンスタインの彩色写本コレクション、美術収集家ジュールとポール・マルモッタン、印象派コレクション、ドニ&アニー・ルアール財団コレクションの章立で紹介する。
フランス語 Camille Claudel
カミーユ・クローデル
カミーユ・クローデル
Les Editions du Musée Marmottan Monet 2005 マルモッタン美術館開催のカミーユ・クローデルにオマージュを捧げた回顧展の公式図録。多くの書物、展覧会、映画さらに戯曲が証明するように、没後時間を経てもなお多くの人々を眩惑する生涯を送ったカミーユ・クローデルが残した作品から、「分別盛り」「城に住む少女」など、個人蔵と他の美術館から借り受けた主要作品を収録。
フランス語 Dubuffet et l'Art Brut
デュビュッフェとアール・ブリュット
デュビュッフェとアール・ブリュット
Musée d'art moderne de Lille
Métropole
2005 ジャン・デュビュッフェとアール・ブリュット(生の芸術)の作品を比較する展覧会公式図録。“文化的芸術”を嫌い、進んで挑発者となったデュビュッフェ。生涯を通して、敷かれたレール外にある美術を追及し続けた彼の関心が美術的教育を受けていない人々の制作する強力な創意ある作品へ向かわせることになる。1945年に“アール・ブリュット”の名のもと、精神障害者、独学者、霊媒による美術を集め、本書ではその多くが収録される。
フランス語 Jean Lariviere, Photographe
写真家、ジャン・ラリヴィエール
写真家、ジャン・ラリヴィエール
Editions Janvier 2005 大手ブランドの多数の仕事を手がけてきた写真家ジャン・ラリヴィエール。なかでももっとも良く知られる、ルイ・ヴィトン、カルティエ、シャルル・ジョルダン、ヴァージン社の広告をはじめ、正確さと要求の高さが結び付く白昼夢、夢想、演劇性、時には滑稽さの支配する、広告写真を超えた独自性の高い個性的な世界を、70点の作品によって紹介する。
フランス語 Dada
ダダ
ダダ
Centre Pompidou 2005 第一次大戦後、スイス・チューリッヒに始まった20世紀の世界的なアートムーブメントの一つ、ダダを紹介する冒険的な展覧会のユニークな図録。ワシントン・ナショナル・アート・ギャラリーとの共催、さらにニューヨーク近代美術館の協力を得て集められた50人のアーティストによる作品総数1,000点以上全てを収録する。
日本語 Napoléon et Versailles
ナポレオンとヴェルサイユ
ナポレオンとヴェルサイユ
日本経済新聞社 2005 皇帝戴冠200年を記念して開催された「ヴェルサイユ宮殿美術館所蔵ナポレオンとヴェルサイユ」展公式展覧会カタログ。「フランス革命から皇帝の時代」を通じて、ナポレオンが生み出した近代社会の萌芽を芸術・文化・社会的な側面から展覧する本展で出品された、時代を代表する画家たちの油彩画、ナポレオンが使用した家具やセーブル磁器、皇妃ジョゼフィーヌゆかりの宝飾品、マリー=ルイーズが使用した調度品、食器、宝飾品など、多くが日本初公開の152点を日本語、フランス語解説と共に収めた貴重な一冊。
日本語 オディロン・ルドン
オディロン・ルドン
みすず書房 2003 「19世紀末から20世紀初頭にかけて、象徴主義絵画の精華をきわめた特異な画家オディロンルドン。混沌とした時代思潮の中で、なかば隠棲しながら描いた彼の、第一級の作画論。芸術とは何かを問う。」(本書レビューより)本書著者、本江邦夫先生にお話をうかがうサロン・デ・ミュゼ・ド・フランス「19世紀フランス美術の光と影」を開催中。
日本語 ゴーギャン
ゴーギャン
集英社 1986 「作品の特徴をもっとも新しい視点に立って解き明かした新編集による画期的な絵画シリーズ。常識の枠にはまらない,一個の怪物ゴーギャン。我々はどこから来たか? 我々とは何か? 我々はどこへ行くのか?…自己への基本的かつ永遠の問いと楽園幻想を持って南国タヒチへ。綜合主義により自らの象徴主義絵画を確立した,世紀末人間ゴーギャンのイメージの楽園へ、鮮烈な色彩と黒い隅取りを持った力強い絵画が導く。」(本書レビューより)
その他の言語 Monet, the time of the water lilies
モネ、睡蓮の時
モネ、睡蓮の時
Editions Scala マルモッタン美術館所蔵の150作品から、19世紀画家モネによる一連の画業を肖像画、度、海景色、街の光景、そしてジヴェルニーの庭というテーマごとに構成され、モネが好んだ対象への画家の接し方について、元マルモッタン美術館学芸員による解説に図版を添えて紹介する。
 
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