ジヴェルニー, モネの庭
モネが愛した芸術のミューズが宿る庭。
日本語 francais


庭を愛する心に導かれた、ジヴェルニーとの出会い。
モネと庭師により伝承された、庭の姿。
● この庭のすべてがモネの作品であり、パレット。
庭が浮かび上がらせる、モネの人物像。
生きた作品を守る、10人の庭師たち。
ジヴェルニーにみる、日本との深いつながり。
ヴァエ氏が解き明かす
四季ごとのヴェルニーの魅力
日本で出会える「モネの庭」
この庭のすべてがモネの作品であり、パレット。
MMF:特に庭のどの部分に、モネの精神が反映されていると思われますか?

個人的には、モネの精神が反映された特別な箇所といったものはないと思います。庭全体が、モネの作品であり、画家としてのモネの変遷を表しているのです。9175m2の面積を持つ“クロ・ノルマン”(ノルマンディーの囲い庭)は、屋敷の正面に位置しています。現在では交通量の多い道路にとって代わられた、“クロ・ノルマン”と“水の庭”を仕切っていた鉄道の方へと下りていく作りになっていました。モネが最初に手がけたこの庭には、いくつかの小さな並木道で仕切った多数の花壇で構成するという、細かい設計がありました。芝生を植えた部分は3ヶ所しかありません。この芝生にも多数の球根や、多年草、さらに花をつける木々が植えられています。
"クロ・ノルマン"ノルマンディーの囲い庭
© G.VAHE / Fondation Claude Monet
この庭を絵のパレットとして捉えることができる、という事実にこの庭の特徴があると私は思うのです。花々の植え込みは色の点です。そのため、ここを訪れる人々、画家や写真家たちは、各自のインスピレーションに応じて、自分なりの景観を構成することができるのです。私が言いたいのは、庭を散策し、庭に沿って交差する小さな並木道を通りながら、モノクロやカラー、または、前景が暖色で背景が寒色、といったように各自の景色を選ぶことができ、さらに、光が庭の様々な要素と戯れるのを待つことも可能だということなのです。
この庭はきちんと設計され、逃避の場所、娯楽を提供する場所、目の保養だけのために作られるような、また、訪れる人の道筋が決定されているような月並みな庭園ではありません。クロード・モネは、中央の並木道を縁取る2つの大きな花壇から、“クロ・ノルマン”の造園をはじめました。当初、この2つの花壇の中央には樅(エゾマツ)の木がありました。この並木道は庭を2つに分割し、家の中央階段に続いています。
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La Fondation Claude Monet
© G.VAHE / Fondation Claude Monet
所在地:
Fondation Claude Monet
84,Rue Claude-Monet 27620 Giverny
休館日:
11月2日-3月31日
開館時間:
9:30-18:00
入館料:(庭園と邸宅)
一般:9ユーロ
(学生・20名以上:4.5ユーロ、身障者:4ユーロ、12歳未満:5ユーロ、7歳未満無料)
URL:
http://www.fondation-monet.com/
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<耳より情報>
「モネが愛した浮世絵」
モネがその絵画や造園で影響を受けたことで知られ、彼自身が集めた浮世絵コレクションを、モネの邸宅内で見ることができます。 庭園ととも鑑賞する楽しみが深まります。
日本で出会える「モネの庭」
ヴァエ氏の作品が見られる
四国「北川村モネの庭マルモッタン」
MMFで出会える「ジヴェルニーの庭」
写真集「ジヴェルニーの庭と邸宅」など、モネの庭に関するカタログや書籍、資料が閲覧いただけます。
「ジヴェルニーの庭」にちなんだミュージアムグッズへ
 

*情報はMMMwebサイト更新時のものです。予告なく変更となる場合がございます。詳細は観光局ホームページ等でご確認いただくか、MMMにご来館の上おたずねください。

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