ジョルジュ・ラビ美術館 林忠正 チェルヌスキ美術館 フランスで出会う日本の美

日本のコレクション 注目の3作品 日仏交流 150周年 記念連載 日仏芸術交流の架け橋
©Musée Georges-Labit
 
©Musée Georges-Labit
 
©Musée Georges-Labit
         
根付コレクション

ポケットもボタンもボタンホールもない日本の着物の伝統的な装飾品のなかで、根付は特別な位置を占めています。着物の帯に絹の紐でつけられるこの小さな彫刻は、道具を挟む際の重りとして使われ、もともとは単なる木や骨の断片でした。ジョルジュ・ラビの根付コレクションは、象牙や海象牙(セイウチの牙)、あるいは鹿角や骨などより安価な材質でできています。根付に表現される主題は、伝説や神話のエピソード、仏教の神々、日常生活の場面、または自然が生み出す、なに気ない情景の無限のレパートリーから選ばれます。
  毘沙門天像 (木彫、乾漆造、多色彩色、江戸時代)

この作品は、四天王のうちの一体、毘沙門天を表したものです。邪鬼の上に乗り、北方守護を司ります。伝統的な図像では、右手に宝棒を振り上げ、威嚇的な表情をしています。
  地蔵菩薩像 (木彫、漆、金、多色彩色、江戸時代)

観音に次いで日本と中国で人気のある仏像です。この彫像のように、袈裟をまとい剃髪した僧の姿で表され、錫杖を右手に持ち、左に如意宝珠を持っています。
        戻 る

*情報はMMMwebサイト更新時のものです。予告なく変更となる場合がございます。詳細は観光局ホームページ等でご確認いただくか、MMMにご来館の上おたずねください。