ジョルジュ・ラビ美術館 林忠正 チェルヌスキ美術館 フランスで出会う日本の美
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02.林忠正 〜日本におけるフランス美術コレクションの父〜宮崎克己(美術史家)
日本初の西洋美術 コレクターの誕生 運命を変えた パリの万国博覧会 画家との交流を深める フランスでの日々 拡大するコレクションと 美術館創設の夢 散逸した 林コレクションと 後継者たち
画家との交流を深める フランスでの日々  
▲コラン《若い娘》1894年、福岡市美術館
 さて、林忠正は、パリでの事業が軌道に乗る頃から少しずつフランス美術のコレクションをつくり始めます。彼が日本美術を売った相手には、ゴンス、ゴンクールなど当時のそうそうたるジャポニザン(日本美術愛好家)のコレクターがいました。一方、ドガ、モネといった印象派なども日本美術に強い関心をもっており、林は彼ら画家たちとはしばしば、作品を交換していました。印象派ではありませんが、当時アカデミックな世界で多少の名声を得ていた画家コランとも彼は親しくなり、作品を交換しました。ちなみにコランは、黒田清輝など何人かの日本人の留学生画家が師事した画家です。現在日本には、福岡市美術館や前田育徳会などに、コランの重要な作品が収蔵されていますが、そのほとんどが林の旧蔵品です。  
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