フェルナン・レジェ美術館 ピカソ戦争と平和美術館 アンティーブ、ピカソ美術館
   
  フェルナン・ レジェ美術館
     
 
モダニズムの巨匠 レジェの軌跡を 辿るコレクション 憩いの場としての美術館

 開館当時のコレクションはレジェが亡くなった時にアトリエにあったものをセレクションしたものでした。画家が生涯手放したくなかったものもあり、それは重要な作品群となっています。
 最初の展示室に入る前の踊り場にレジェの写真や年表を紹介するコーナーがあります。
▲古写真とともに、レジェの軌跡を紹介するコーナー。
▲レジェ自筆の言葉が記された壁。
レジェは画家仲間だけでなく、ル・コルビュジェ(Le Corbusier)やシャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)などの建築家やデザイナー、ダリウス・ミヨー(Darius Milhaud)をはじめとする音楽家など、いろんな人たちと広く交流した人でした。また壁には画家自筆の「絵画は感傷的な表現や叙述によってではなく、それ自体の美を追求するべきだ」という言葉が書かれています。

 作品は時代にそって展示されており、レジェの作風がどのように変化していったのかを如実に見ることができます。最初は印象派を思わせる筆致も穏やかな肖像画や風景画が並び、その後はセザンヌ(Paul Cézanne)から影響を受けたキュビスムへとドラスティックに変わります。1920年代、30年代のモダニズム、第2次世界大戦の戦火を逃れて滞在したアメリカの明るい風俗が反映されている1940年代、そして独自のスタイルをますます確実なものへとしていった円熟の最晩年へと作品は続きます。
▲広々とした展示室。
 新しく改装された展示室には天窓が設けられ、自然光で色鮮やかなレジェの作品を鑑賞することができます。吹き抜けのエントランス、広々とした展示室など、ゆったりとした気分で見て回ることができるのも、この美術館の大きな魅力です。

田中久美子(Kumiko Tanaka/写真・文)

モダニズムの巨匠 レジェの軌跡を 辿るコレクション 憩いの場としての美術館

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フォンテーヌブロー城美術館
所在地
Chemin du Val de Pome 06410 Biot
Tel
+33(0) 4 92 91 50 30
Fax
+33(0) 4 92 91 50 31
URL
http://www.musee-fernandleger.fr/
開館時間
<6月1日- 10月31日>10:00-18:00
<11月1日- 4月30日>10:00-17:00
休館日
火曜日、12月25日、1月1日、5月1日
入館料
<常設展>
一般:4.5ユーロ
割引料金(18歳〜25歳):3ユーロ
18歳未満:無料
*毎月第一日曜は無料。
<企画展+常設展>
一般:6.5ユーロ
割引料金(18歳〜25歳):5ユーロ

アクセス
SNCFビオット(Biot)駅、またはSNCFアンティーブ(Antibes)駅より、バスでフェルナン・レジェ美術館(Musée Fernand Léger)下車。


ビオット基本情報
プロヴァンス地方、ニースとアンティーブの間に位置する人口約7000人の小さな村。レジェ美術館のほか、20世紀にはじまったガラス細工の町として知られている。旧市街には、中世の町並みが残る。
ビオット観光案内所
http://www.biot.fr/

MMFで出会える フェルナン・レジェ美術館
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