「ブルケンタール・コレクション:ブリューゲル、メムリンク、ファン・エイク…」

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ヤン・ファン・エイク《青い帽子の男の肖像》1430年頃
© Muzeul National Brukenthal, Sibiu

 18世紀にサミュエル・フォン・ブルケンタール男爵(Samuel von Brukenthal)が収集した、中部ヨーロッパで最も名高いブルケンタール・コレクションの代表作をまとめて紹介します。フランドルの巨匠ヤン・ファン・エイク(Jan Van Eyck)、ピーテル・ブリューゲル(Pieter Brueghel)、ハンス・メムリンク(Hans Memling)、ヤーコブ・ヨールダンス(Jacob Jordaens)の作品が、15世紀から17世紀のイタリア、オランダ、ドイツの作品とともに展示されます。

 展覧会の大部分は、コレクションのなかでも質と量ともに最も充実しているフランドルの巨匠たちの作品に当てられます。さらに、コレクションに含まれるその他の地域の重要な作品も合わせて展示します。なかでも特に、ティツィアーノ(Tiziano)、ロレンツォ・ロット(Lorenzo Lotto)、ヨハン・ゲオルク・ヒンツ(Johann Georg Hinz)などは特筆に値するでしょう。

 展覧会は年代別・テーマ別に約50作品で構成されています。ハンス・メムリンクとヤン・ファン・エイクの初期フランドル肖像画やピーテル・ブリューゲル(父)とピーテル・ブリューゲル(子)の風景画をはじめ、ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム(Jan Davidsz de Heem)の洗練された、寓意に満ちた静物画。さらにダヴィット・テニールス(David Teniers)の写実主義的な風俗画やヤーコブ・ヨールダンスの宗教画にみられる明暗のコントラストで表現された、神話的、神秘的場面などよりすぐりの作品群をぜひご覧ください。

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