お陰さまで10周年を迎えたMMF(メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス)は、2013年5月、フランスにとどまらず、世界のアート情報を発信するMMM(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド)として新たに生まれ変わりました。そして今月から数回にわたり、MMM記念特集として、世界の美術館からのメッセージとそのコレクションの魅力を皆さまにお伝えしていきます。記念すべき第1弾は、充実した日本のコレクションを有することでも名高い、ボストン美術館。館長からの動画メッセージもお楽しみください。
ボストン美術館は1870年に設立され、その6年後、1876年7月4日、ボストン中心街のコプリースクエアに開館しました。現在のハンティントンアヴェニューへ移転したのは、1909年9月9日のことです。近隣地域はもちろん、世界中から集まる入館者の数は、年間およそ100万人。そして、あらゆる時代のあらゆる文化を網羅した所蔵品は45万点にのぼります。まさに、百科全書的コレクションを誇る、世界有数の美術館なのです。
そしてわたしたち美術館の使命は、アートとじかに触れ合っていただくことで、子どもから大人まで、多様な人々の役に立つことです。そのために、名高いコレクションを有するだけでなく、数々の企画展を開催し、学びの場や地域の人々がつながりを深められる場を提供しています。こうした使命を全うするため、館内での動線の改良はもちろん、コレクション・企画展・教育プログラム・保存調査部門のためのスペース確保を主とする改修・拡張工事を行ってきました。2010年の拡張工事では、プリツカー賞受賞のイギリスの建築家フォスター&パートナーズの手によって、新館「アメリカ・ウィング」のほか、「シャピロ・コートヤード」が完成しました。2011年には、現代アートを紹介する7つのギャラリーのほか、オープンスペースも含む新館「リンド・ファミリー・ウィング」が誕生しました。
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(アメリカ美術〜ヨーロッパ美術)をご紹介します。>>
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