民族、国籍、宗派がそれぞれ異なる、上半身裸のアラブ人男性のポートレートの数々。欧米のメディアに作り上げられたアラブ人男性の過度に暴力的で危険なイメージに一石を投じる作品です。
アルビノの人々の独特な美しさに魅せられたブラジル人写真家の作品。白い背景と淡いパステルカラーの服装でより強調された、透き通るような肌が印象的です。
コロンビアにおける西洋の自民族中心主義を、エレガントに批判した作品。古典的なオランダ絵画風に演出された空間に、人種の異なる複数の世代が配置され、植民地支配後の自国特有の複雑な人種構成を表現しています。
チリ北部のアタカマ砂漠の地方で宗教行事のために着飾った人々を写した作品。自作される手の込んだ奇抜なコスチュームが、伝統儀式への地元の人々の情熱を表しています。
完璧なまでに似通った風貌を持つ50歳以上の双子を撮ったシリーズ作品。双子のそれぞれの横顔を対峙させ、お互いを見つめる鏡のような独特の演出がなされています。
東京で撮られたポートレートの数々。今回のフォトケに参加した唯一の日本人写真家の作品です。若い女性やホームレスなど新宿の街を行く人物をとらえた作品からは、東京の一風変わったダイナミズムが感じられます。
電気もテレビもないインドの村で上映される映画の観客の表情を写した作品。現代的な娯楽が皆無の社会で、人々が見せる無垢な現実逃避の表情が印象的です。
オーストラリアとパプアニューギニアのふたつのアイデンティティを持つ写真家が、現代オーストラリアにおける複雑な人種や性をコミカルな演出で表現したシリーズ。
Update : 2013.12.1 文・写真 : 増田葉子(Yoko Masuda)
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