また近藤氏からは実際に絵画作品に描き込まれているバグパイプや騎馬隊が演奏するようなラオシュプファイフェといった珍しい楽器を、実物とともにご紹介いただきました。農民の画家と呼ばれたピーテル・ブリューゲルの《農民の踊り》には、細部まで驚くほど正確にバグパイプが描かれています。近藤氏の工房では、実際にこの作品を資料として「ブリューゲル型バグパイプ」を作られているとのこと。美術作品が古楽器の復元に大きな助けになっていることが分かります。
こうしてレクチャーと演奏が同時並行で進んだ今回のレクチャー・コンサート。宮廷で演奏された舞踏曲から宗教的な歌曲、またクリスマスにちなんだ楽曲など全13曲が披露されました。耳と目を大いに満足させられた参加者の方からは、アンコールの手拍子もあがるほど。クリスマス一色の銀座で、中世の調べにすっかり魅了されたひと時となりました。
3月には、「太陽王の音楽」をテーマにした古楽器によるレクチャー・コンサート第2弾を開催予定です。今回ご参加いただけなかった方々もぜひお楽しみに! 詳細は2月のMMFのwebサイトにてご確認ください。 |
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▲近藤氏が手にしているのは、回転板が弦を擦って音が出る独特の仕組みをもつ「ハーディ・ガーディ」。 |
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