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今にも雨粒が落ちてきそうな空模様の6月20日、サロン・デ・ミュゼ・ド・フランス「フランスの美術と歴史を巡りながらワインを楽しむ夕べ」第1夜「フランスのアートとワイン」が開かれました。今回のサロン講座は全2回。グラフィック・デザイナーであり、またワインに深い造詣をお持ちの麹谷宏氏を講師にお迎えし、アートとワイン、またフランスとワインに関して、独自の視点からお話を伺う貴重な機会となりました。 |
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今回のサロン講座は麹谷氏自身にセレクトしていただいたワインを実際にテイスティングしながら、フランスのアートのお話を伺うという、まさにサロンという言葉がぴったりな内容です。「今夜は6種類のワインを皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。すべてテイスティングしていただくと、ボトル3分の2ほどの量になりますから、皆さんご自身でペースを保って召し上がってくださいね」との麹谷氏の言葉に、参加者の皆さんからは期待に満ちた笑いが漏れました。
「まずは乾杯といきましょう」。そんな言葉を合図に、「場合によってはワインの実力以上の力を発揮させてくれる」というロブマイヤーのグラスに、シャンパーニュが注がれました。グラスのなかではじける泡の美しさに見とれながら、ひと口いただくと涼やかで気品ある喉ごしに驚かされます。麹谷氏からは、シャンパーニュがなぜ乾杯のお酒になったのか、またシャンパーニュの誕生秘話などが飛び出しました。続いてパリで一世を風靡した藤田嗣治とシャンパーニュの意外な関係、マティスとプロヴァンスワイン、さらにはフランスのワインの歴史や中世という時代の関連性などを、スライドを交えながらユーモアたっぷりにお話しいただきます。最後はコクトーやローランサン、シャガールやウォーホルなど、錚々たるアーティストが手掛けたボルドーのシャトームートン ロートシルトのアートラベルの紹介で幕を閉じた、サロン講座の第一夜。芳しいワインとフランス・アートの“マリアージュ”を、五感で楽しむ一夜となりました。 |
最後に、この夜ご提供いただいた6種類のワインをご紹介しておきましょう。次回の第2夜は「フランスの歴史・世界遺産とワイン」がテーマです。麹谷氏のお話もますます“熟成”の度合いを増して、芳醇な香りがたちこめる一夜になりそうです。 |
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お料理
グラス提供 |
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赤坂 菊乃井
「ロブマイヤー」ロシナンテ |
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1:ポメリー/サマータイム、ブラン ド ブラン
2:マム/ブリュット ロゼ |
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3:ドメーヌ オット/バンドール ロゼ シャトーロマンサン2006 |
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ルイ ジャドー/ムーラン ナヴァン シャトー デ ジャック2004 |
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オスピス ド ボーヌ:モレ ブラン/コルトン2001 |
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シャトー ド ペ2005、サン テステフ |
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