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▲ナポレオンの『エジプト誌』:
《東側王の第5の墓所のハープの間の絵》 |
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18世紀後半から19世紀のフランス史を語るうえで欠かせない人物の一人、ナポレオン。若い頃から軍事的・政治的才能を発揮し、1804年には皇帝の座にまで上り詰めました。そのナポレオンが芸術の世界においてもまた、大きな影響を与えたことは、皆さんもご存知のことでしょう。
古代エジプト・ギリシア・ローマなどへの憧れを強く抱いていたナポレオンは、皇帝の座に就くと自らの権威を示すため、芸術家たちに古代の装飾モチーフを取り入れた絵画やインテリア、そして食器などを製作させました。それはアンピール様式(帝政様式)といわれる新たな芸術の誕生となったのです。
そしてセーヴル窯もまた、ナポレオンとは切っても切れない関係にあります。王侯貴族に愛され発展していったセーヴル窯は、フランス革命の際に破壊され閉窯しましたが、その復興を指示したのが、ナポレオンでした。その後はセーヴルの大きな特徴のひとつとである金彩などの技術を駆使し、皇帝の栄光をたたえるアンピール様式の作品を次々と生み出していくことになりました。
フランスが誇るセーヴル窯を救った皇帝ナポレオン。今回、3階ギャラリーでは、ナポレオンとセーヴルに関連した展示を、カルコグラフィー(銅版画)を通してお楽しみいただきます。 |
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