パリの北、マリー=アントワネットも眠る王家の大聖堂や1998年仏ワールドカップサッカーに沸いたスタジアムで有名な町、サン・ドニに、ルーヴル美術館ムラージュ工房はあります。
工房は、ルーヴル美術館開館の2年後、1794年美術の教育・普及を目的に設立されました。 |
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ムラージュとは・・・ |
ムラージュとは鋳型による造形のこと。工房では原作品から直接精密な型をとり、石膏、テラコッタ、ブロンズという伝統的な素材に加え、プラスティック樹脂を用いたムラージュを製作しています。各素材の特性を生かしながら、色調・質感・重量感までもが忠実に再現された複製彫刻は、質の高い職人の技術によって、1点ずつ生み出されたものです。
ムラージュができるまで |
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mのマークは品質の証 |
同工房の複製彫刻には、mのマークが刻印され、その品質の証とされています。 |
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マルリー宮再現プロジェクトのためのムラージュ |
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鋳型自体が今では貴重なコレクション |
工房内には、原始時代から20世紀まで、あらゆる文明の何千もの鋳型とモデルが保管されています。フランス国内はもとより、世界の美術館・博物館からの依頼のほか、戦禍に見舞われる以前に作られたアンコールワットの彫像は、工房保存の鋳型によって完全な姿を残しています。工房では、革命期に失われたルイ14世のマルリー宮の庭園再現プロジェクトのための作業も行っています。 |
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