花のある暮らし〜カルコグラフィーとともに〜
2006.12.1(金)〜2006.12.26(火)
ヴェルサイユ宮殿を舞台に、華麗なる宮廷生活が繰り広げられた17世紀フランス──。国王や宮廷人はどのような花々に美を見出したのでしょうか?
11月からのMMFギャラリーでは、“太陽王”ルイ14世が愛でた花々との出会いをお楽しみいただけます。テーマはルイ14世の命により編纂された「植物図譜」。近代科学の誕生や新大陸の“発見”を経験し、広く世界に目が向けられるようになった当時、王のもとには、世界各地の珍しい植物が届けられ、パリの王立植物園などで栽培が試みられました。1666年に設立された王立科学アカデミーは、植物研究の集大成として30年もの歳月をかけてこの細密な植物図譜を完成させたのです。
今回は、このとき作られた銅版画原版から刷り出されたカルコグラフィーとともに、大きなクリスマスツリーを展示。フランスでのフラワーアレンジメントのスタイルを取り入れながらクリスマスツリーを作ってくださるのは、「Hana-ism フローラルアートスクール」主催の伊藤順子さん。MMFのクリスマスをどうぞお楽しみください。
 
     
展示作品は、ルーヴル美術館カルコグラフィー室が所蔵する銅版画原版を用い、ルーヴル美術館カルコグラフィー工房の現代の職人によって刷りだされたものです。
作品はいずれもお買い求めいただけます。