パリの右岸・左岸を楽しむ

ヴァカンスシーズン真っ盛りのパリ。パリっ子たちはこぞって街を離れて海や山へ出かけ、街路には人影もまばら。この大都会が一年で最も閑散とする季節の到来です。そんな中、都会にいながらヴァカンス気分を楽しみたい人々で賑わうのが「パリ海岸(Paris Plage)」。セーヌ河岸が、ビーチパラソルが並ぶ白い砂浜の“ビーチリゾート”に変身し、水着姿のパリっ子たちが、“夏のパリ”を心ゆくまで満喫するのです。

今年は7月20日(火)から始まった、この夏のパリの風物詩「パリ海岸」にちなみ、MMFでは全館で「パリの右岸・左岸」を大特集。右岸・左岸それぞれの歴史を紐解いたり、美術スポットを紹介したりと、“セーヌ河岸の街”という視点で切り取ったパリの魅力を発信します。

MMFギャラリー

▲《パリ市庁舎の光景》(右岸)

パリを東西に貫流するセーヌ河。その河口に向かって右側が「右岸(Rive droite)」、左側が「左岸(Rive gauche)」と呼ばれます。自らの立ち位置をこの「右岸」「左岸」で意識する感覚は、パリという大都会を上手に歩くための大事なポイント。そして、「右岸」「左岸」それぞれの歴史、それぞれの個性を知れば、パリの街歩きはもっと楽しくなるはずです。

そこで、MMFギャラリーでは、「右岸」「左岸」の歴史を紐解き、美術スポットを紹介するとともに、カルコグラフィー(銅版画)に描かれた歴史上のパリと、現在の風景とを比較。セーヌ河岸の街パリが、その「右岸」と「左岸」でそれぞれどのような歴史を刻み、変遷を遂げていったのかをご紹介します。

ミュゼ・ド・フランス・ブティック

中央市場のある右岸は「商人の街」、学生街カルティエ・ラタンのある左岸は「学生の街」として知られています。では、お目当ての美術館・博物館はどちらの岸にあるのでしょう?

MMFブティックでは、パリの美術館・博物館を右岸・左岸に分類し、そのミュージアムグッズをご紹介しています。ルーヴル美術館は右岸、オルセー美術館は左岸、オランジュリー美術館は……、と楽しみながら、グッズをお手にとってご覧ください。

インフォメーション・センター

MMF地下1階にあるインフォメーション・センターでは、右岸・左岸に点在するさまざまな美術館・博物館を、大きい地図をご用意してご紹介しています。また、webサイトのこの特集でご紹介している美術館・博物館の関連書籍を閲覧いただけます。