MMFギャラリー企画展示「BDで楽しむルーヴル美術館」展 8月3日(水)−9月28日(水)


▲《2体の巨像》
サイズ:57.2×76.2cm
24,150円(税込)
ルーヴル美術館 カルコグラフィー工房作
 フランス革命後の混乱を収拾し、“ヨーロッパの覇者”として君臨したナポレオン・ボナパルト(1769-1821)。戦術手腕に長けた天才的軍人として知られるナポレオンですが、実は学術の分野においても、多大な功績を残しています。きっかけは、1798年のエジプト遠征でした。
 遠征の目的は、英印貿易の中継点であるエジプトを押さえることで、フランスに敵対するイギリスにダメージを与えることでした。しかし、ナポレオンはこの遠征に、150名を超える学術調査団を同行させ、考古学から博物学、鉱物学など多岐にわたる分野の調査を行わせたのです。あのロゼッタストーンの発見もその成果のひとつです。その貴重な研究はナポレオン失脚後もフランスの国家事業として続けられ、1822年に全23巻894葉からなる『エジプト誌』が完成しました。
 未知なる世界を美しい図版で紹介したこの書物は、空前のエジプトブームを引き起こすとともに、その後のエジプト考古学誕生の発端ともなったのです。
 今回、MMFギャラリーでご覧いただけるのは、ルーヴル美術館カルコグラフィー(銅版画)室の原版を用い、同カルコグラフィー工房の職人の手で刷り出されている「ナポレオンのエジプト誌」シリーズです。ナポレオンがエジプトで何を見て、何を記録してきたのか──。フランス、ナポレオン友の会の会員である作家・川島ルミ子氏による解説とともに、ご紹介いたします。また会場では、DVDで「エジプト誌」全貌をご覧いただけます。

  • ▲《スフィンクスと大型ピラミッドの眺望》
    サイズ:56.0×75.0cm
    24,150円(税込)
    ルーヴル美術館 カルコグラフィー工房作

  • ▲《ロブスター》
    サイズ:76.0×56.7cm
    24,150円(税込)
    ルーヴル美術館
    カルコグラフィー工房作
 
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