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本江邦夫先生のお話は、まるでクールベの画集を解説とともに1冊まるごと読み終えたような充実した内容。
スクリーンに次々と映し出される作品の画像を追いながら、作品誕生の背景とクールベ芸術の魅力を丁寧にお話くださいました。印象派の画家たちの人気の高さに比べ、いぶし銀のような存在で注目されることが多いとは言えないクールベですが、参加者の皆さんはその奥深い魅力を再発見されたご様子。また、次回の画家マネとの比較がなされることによって、クールベの芸術の比類なさと、次の世代であるマネの新しさがくっきりと浮き彫りにされました。6回のシリーズを通じて、画家の生きた時代とその作品が深い色合いを湛えて織り出され、おぼろげだった画家の輪郭が徐々に浮かび上がっていく楽しさを感じていただくと同時に、美術の歴史という大きな流れの中で、6人の画家たちを捉えなおしていただけることでしょう。 |
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