「現在のオルセーのコレクションはおもに19世紀後半のものが中心になっています。第二共和制から第三共和制までの時代のものを扱おうという姿勢が強くみられますね」と高橋先生。今回のサロン講座では、オルセーのコレクションの魅力を知るだけでなく、フランスの近代史をわかりやすくおさらいできた講座内容となりました。美術館、そしてそこに収蔵されている作品は、時代背景を写す鏡であること、またそれが美術鑑賞の大きな魅力のひとつであるということを、高橋先生のお話を通して教えていただいたひと時となりました。
次回は日本で開催された過去2回のオルセー展と今回の「19世紀芸術家たちの楽園」展をめぐるお話です。3回の展覧会すべてに深く関わってこられた高橋先生から、どんなお話が飛び出すのか、とても楽しみです。 |
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エドゥアール・マネ『すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ』1872年
©musée d'Orsay - photo P.Schmidt |
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