コスチュームジュエリーを身にまとうガブリエル・シャネル
© Ministère de la Culture - Médiathèque du Patrimoine, Dist.
RMN-Grand Palais / François Kollar
MMFブティックでは、ガブリエル・ボヌール・シャネル(ココ・シャネルの本名)がデザインしたコスチュームジュエリーの展示・販売中です。今回展示するシャネルコレクションは、1954年から1971年までに製作されたシャネルのアーカイブ的な作品で製品として発売される前のプロトタイプとしてつくられたもの。商品として市場に出回っていない未使用品がほとんどのため、保存状態も素晴らしく良好な状態のものが多い、非常に価値のあるコレクションです。シャネルが愛したビザンチン様式のデザイン、シャネルスタイルを連想する大きな模造パールのイヤリングなどなど。シャネルファンならずともこの機会手に入れるチャンスです!
※詳細・価格はブティックまでお問い合わせください。
「コスチュームジュエリー」とは「洋服や帽子などに合うように作られた、宝石のイミテーションを使ったアクセサリー」のこと。本来は舞台衣装などに合わせて、ガラスや石などに彩色した安価なアクセサリーのことを指します。天然石や純金などは使用していないことが「ジュエリー」との大きな違いです。
908年、25歳でパリに帽子店をオープンさせてファッション業界入りしたガブリエル・シャネルは、33歳でオートクチュール・コレクションを発表し、デザイナーの仲間入りをします。その頃、シンプルなジャージの服に合わせる、ひと目でフェイクの宝石とわかる彼女独特のアクセサリーで有名となります。
彼女は「ジュエリーとは、使われる宝石に価値があるかどうかよりも、いかにファッションにあっているかのほうがはるかに大切」と言ったともいわれます。それがコスチュームジュエリーの始まりでした。
動きやすい洋服と安価なコスチュームジュエリーによって、シャネルは女性がより自由に楽しめるファッションの世界を創り出したのでした。