パリの街を時間旅行!
『オスマン前後のパリ右岸』
『オスマン前後のパリ左岸』
Paris Rive Droite, Avant-Après Haussmann,
Paris Rive Gauche, Avant-Après Haussmann

近代都市パリのビフォア・アフター
パリのエトワール広場を上空から見ると、壮麗な凱旋門から放射状に、シャンゼリゼ通りをはじめとした12本の通りが延びる様を望むことができます。まるでそれは、パリの街の光り輝く星(フランス語でエトワール/étoile)のよう。そう、エトワール広場の名称は、「星」からとられたのです。
パリがこうした美しい街となったのは、19世紀後半のことでした。それまでのパリは、暗くて風通しが悪く、頻繁に疫病が流行する不衛生な街でした。時の皇帝ナポレオン3世は、1853年にセーヌ県知事に就任したオスマン男爵にパリの大改造を命じます。オスマン男爵は、入り組んだ細い街路を拡張し、大きな通りに面した建物には統一感を求め、街中の緑化を推進するなど、大規模な都市改造を断行。「パリの外科手術」ともいわれるこのオスマン男爵のパリ大改造計画によって、現在わたしたちが目にする近代都市パリが誕生することになりました。
本書ではセーヌ河の右岸、左岸をそれぞれ1冊ずつに分けて、パリ大改造の前後の写真を並べて掲載しています。驚くほど近代化された街並みに驚いたり、失われた景観に望郷の念を抱いたり……。2枚の写真を見比べながら、ページを繰っていくと、パリという街の歴史とともに、そこに暮らしていた人々にまで、思いを馳せることができます。
またいつかパリを訪れる日のために、あるいは楽しかったパリ旅行の思い出を振り返るために、本書を手にとってみてはいかがでしょう。ご自宅にいながらにして、きっと豊かな時間旅行が楽しめるはずです。
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Update : 2020.7.1

Paris Rive Droite, Avant-Après Haussmann, Paris Rive Gauche, Avant-Après Haussmann
各22×15.6cm/144ページ
フランス語/2012年
著者:DE MONCAN, Patrice
出版社:Les Éditions du Mécène
本体価格:18.50ユーロ ※この情報は2020年7月更新時のものです。
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