20世紀美術界最大の巨匠
ピカソの画業に肉薄した展覧会図録
『ピカソ』
Picasso
“破壊と創造”を繰り返した
ピカソのエネルギッシュな画業をたどる
銀座MMMでは、11月7日(水)から12月26日(水)まで、「西洋美術の巨匠とグラフィックアーティストグッズ特集」を開催中です。また、銀座からほど近い丸の内にある三菱一号館美術館では、「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」(2018年10月17日〜2019年2月11日)を開催しています。この冬は改めて巨匠たちの作品にじっくり向き合うチャンス。そこで、今月の「注目の一冊」では、フィリップス・コレクション展にも出品されている、20世紀美術界最大の巨匠、ピカソにフォーカスした展覧会図録をご紹介します。
スペインで生まれたピカソは、目まぐるしく画風を変えながら、つねに美術界のトップランナーでいつづけた芸術家です。若者ならではの憂鬱を塗り込めたように、青い色調がカンヴァスを覆う「青の時代」、一転してピンクやオレンジなどの暖色が目立つようになる「バラ色の時代」、そしてピカソの名を美術史に永遠に刻みつけることとなった視覚的な革命「キュビスムの時代」、やがては古典様式を取り入れる「新古典主義の時代」、続く「シュルレアリスムの時代」……。こうして、つねに自ら築き上げたスタイルの“破壊と創造”を繰り返したピカソの姿は、多くのクリエイターたちに影響を与えました。
そうしたピカソの画業と生涯を多角的な視点から捉え、実像に迫ったのが、2017年6月から11月まで、フランス・ブルターニュ地方の町ランデルノーで開催された「ピカソ」展です。9章からなる展覧会図録には、豊富な作品図版とともに、制作中のピカソの姿を収めた貴重な写真も多く掲載されています。92年という長い生涯を駆け抜けたピカソの作品とその素顔に触れられる本書は、「巨匠」のエネルギーを存分に感じられる1冊です。
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Update : 2018.11.15
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