ユニークな造本がミロにぴったり！
『ミロ─私の夢の色』
Miró : la couleur de mes rêves

グラン・パレで開催されたミロの大回顧展の図録

　MMMライブラリには、パリ在住のマダム・ド・モンタランベールをはじめとするコレスポンダントの方々から、海外の美術館・博物館で話題の展覧会の図録が届きます。今月はその中から、フランスから届いたばかりの一冊、とりわけ造本がユニークで美しい書籍をご紹介いたします。
　2019年2月までパリのグラン・パレで開催されていたスペイン・カタルーニャの画家ジョアン・ミロの大回顧展の図録です。デッサンから油彩、陶器、彫刻など多岐にわたる作品を、フランス初公開の作品を含む約150点集めた展覧会は、大きな話題を呼びました。
　全ての展示作品を収蔵しているマーグ財団の元ディレクターで、現在はジョアン・ミロ財団のメンバー、そしてミロの友人でもあったジャン=ルイ・プラの監修とあって、難しいミロ作品の色を美しく再現した素晴らしい仕上がり。大判の判型をいかしたデザインで、ミロの作品を中心に、ミロの言葉や当時の写真がゆったりとレイアウトされています。無加工のボール厚紙の表紙に、書籍の天地小口の三方を赤・青・緑、布張りの背には黄と、それぞれをミロの色に染めた造本は、遊び心いっぱいの美しさで、ミロのカタログにふさわしいユニークさです。MMMライブラリでぜひ、お手にとってご覧ください。

※こちらでご紹介する書籍は地下1階のMMMライブラリにて閲覧いただけます。
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Update : 2019.3.1