サロン・デ・ミュゼ・ド・フランス「19世紀フランス美術の光と影」第2回「マネ - 自律する画家」
第1部 一味も二味も違う、あなたの知らないマネと出会う。美術を楽しむ真髄がここに。
エドゥアール・マネ「オランピア」 「彼の絵には、ぞくっとするような魅力があるんです」。本江先生のそんな言葉から本題へと入っていった今回のサロンは、前回のクールベと並ぶ近代絵画の草分け的存在である画家マネがテーマでした。
明るい色彩を追求した「印象派」の中心人物というイメージが強いマネですが、その芸術の魅力はある種の“冷ややかさ”にある──。そして、彼の冷たく澄んだ視線の源となった人生とは・・・。興味深いお話とともに、スクリーンにはマネの代表作が次々と映し出されていきます。先生とともにマネの展覧会を訪れているかのような感覚が味わえるのも、少人数のサロンならではの贅沢なひとときです。
エドゥアール・マネ「オランピア」
© Photo RMN-H.Lewandowski / digital file by DNPAC
さらに、マネと同じく目の前の真実を絵筆で表現しようとしたクールベや、マネがこよなく愛した17世紀のスペイン絵画の巨匠ベラスケスなどを引き合いに出されながら、その芸術の新しさと今を生きる私たちがどのように彼の作品と向き合えばよいのかを、丁寧にお話くださいました。
第3回目はいよいよ印象派を代表する画家モネが登場。どんなお話になるのか、次回も一味も二味も違う、あなたの知らないモネのお話となるはずです。どうぞお楽しみに。
第2部 今回のワインはおなじみのシャブリ。パリが橋渡しするマネとシャブリの関係とは?
さて、今回の画家ゆかりのワインはシャブリ。マネが生きた19世紀、パリで絶大な人気を獲得した辛口の白ワインです。産地シャブリは、ブルゴーニュの最北にある小さな村ですが、1885年にこの村とパリとを結ぶ鉄道が敷かれたことで、大量のシャブリがパリへもたらされるようになったそうです。近代化するパリに生きたパリジャン、マネにふさわしいこのワインが、本江先生と参加者の方々のお話を楽しく橋渡ししてくれたようです。
また、前回に引き続きショコラをご提供くださったのは、銀座7丁目のショコラティエ「リシャール」。辛口のシャブリにあわせて、ちょっぴり塩味のきいたキャラメルクリームのショコラをセレクトしてくださいました。
ワインと、ショコラ──。こんな小さなお楽しみもサロンでお待ちしています。
サロン・デ・ミュゼ・ド・フランスは、4月まで各月1回のペースで開催いたします。
次回以降も、どうぞご期待ください。
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