これまでのイベント 1|23

2018.5.11
MMMレクチャー

まさに『神は書体に宿る』?
――フォントデザインを知って、感性を豊かに、暮らしを楽しく

「フォントかるた」(部分) 「フォントかるた」(部分)

「秀英体の現在・過去・未来」にある図

日   時:
2018年5月11日(金)18:30〜20:00
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
60名 ※定員に達し次第締め切ります。
講   師:
藤田重信氏(フォントデザイナー)
参加費:
1,000円(税込)
当日会場でお支払いただきます。

書体の種類をいくつご存知ですか。明朝体、ゴシック体、楷書体、それから…。
毎日目にする割には、意外に「書体」に関しては良く知らないのかもしれません。
実は昨年からMMMでご紹介・販売している『フォントかるた』(48書体)(※1)は、販売開始から定番の人気商品となっています。この機会に、あらためて「書体」や「文字」を見つめてみたいと思います。
同じ文字でも、ここに掲載したように書体によって細部が違い、表情が違い、それぞれに個性があります。『フォントかるた』の上級者は、一瞬でその違いがわかるとか。「神は細部に宿る」とも言いますね。
では書体をつくる方は、どんな思いやこだわりを持ってフォントをデザインしているのでしょうか。どんな使用シーンや表現メディアを想像して、書体づくりに挑んでいるのでしょう。時代の気分や感性はフォントにも現れる?
「東京TDC賞2018」(※2)の受賞デザイナーであり、Macに標準フォントとして搭載された「筑紫体」の開発者として広く知られる藤田重信さんを講師に迎え、新しい書体づくりへの情熱や「異端」とも称される開発のこだわりを知って、毎日の暮らしで接する文字や書体を感性豊かに観るヒントを探ります。あなたもきっと“違いのわかる大人”になれるはず!

※1 『フォントかるた』シリーズ(フォントかるた制作チーム)は、『フォントかるた-48書体』に加え、『(同)拡張パック 白』(12書体)、『(同)拡張パック黒』(12書体)が続いて刊行され、合計72書体が紹介されています(2018年3月20日現在)。

※2 「TDC2018」展:会期:2018年4月4日(水)〜4月28日(土)、会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

2018.2.2
MMMレクチャー

「日本の暮らしのなかの華やぎ
/屏風や襖絵・工芸品にみる、その美と実用性」

高精細複製「伝匠美®」 重要文化財「洛中洛外図屏風」/林原美術館
「伝匠美®」は、文化財の“保存と公開”の両立を目的として
DNP大日本印刷が開発した高精細複製です。

鶴鹿図屏風 鶴図 伝 尾形光琳
静嘉堂文庫美術館イメージアーカイブ / DNPartcom

日   時:
2018年2月2日(金)18:30〜20:00
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名 ※定員に達し次第締め切り
講   師:
河野元昭氏(静嘉堂文庫美術館館長、
前京都美術工芸大学学長)
参加費:
1,000円(税込)
当日会場でお支払いただきます。

琳派誕生400年の記念の2015年に、琳派の魅力をたっぷりとお話しいただいた河野元昭先生。美術への深い造詣と愛情、飽くなき好奇心には感服させられるばかりです。その河野先生に、今回は「日本の暮らしのなかの華やぎ」についてお話しいただきます。琳派の講座の際にもお話しがありましたが、琳派があれだけ栄えたのは作品を発注した富裕層たちが居てそれを暮らしの中で使い、愛でていたから、に他なりません。日本で長く愛されてきた美術工芸品の意味とその役割、その時代の人々がいかに芸術に関わり、日常の中で美意識を鍛錬してきたか、など、河野先生の軽快な語り口でご紹介いただきます。新春のこの季節、日本ならではの美を暮らしの中に取り入れてみるきっかけにしてみませんか。

2017.12.13
MMMワークショップ

フィンランドの伝統的工芸
白樺で作るクリスマスオーナメント

白樺のオーナメント

講師:島田薫氏

日   時:
2017年12月13日(水)
〈1回目〉
15:00〜16:00(受付14:30〜)
〈2回目〉
18:00〜19:00(受付17:30〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
各回15名 ※定員に達し次第締め切り
講   師:
島田薫氏
(kirpputori キルップトリ オーナー)
参加費:
1,000円(税込)
※ミニトーク・お茶菓子つき
当日会場でお支払いただきます。

フィンランドの白樺樹皮を用いて伝統的なクリスマスオーナメントを作ります。
大自然から生まれた、あたたかく素朴な飾りです。フィンランドの国樹でもある白樺は、編みかごなどの工芸品の他、天然甘味のキシリトール、サウナの薪やヴィヒタ(サウナ内に設置したり、全身を叩いたりする枝葉を束ねたもの)としてフィンランド人の生活に欠かせないもの。樹皮から香る森のアロマで、サンタの国フィンランドに想いを馳せながら、オーナメント作りを楽しんでみませんか?オーナメント作りはどなたでも簡単にできる作業です。

2017.10.13
MMMレクチャー

アンティーク・ブックの魅力と蔵書票の楽しみ
―時代を超えて引き継がれるその美しさを暮らしに―

《Chagall-Bourniquel,Camille》 180部しか印刷されなかった貴重本。挿絵を描いたシャガールの直筆のサインが残っている。

《Buddism-Budda.Auswahl aus dem Pali-Kanon.Ubertragon von Paul Dahlke.》 Marcus Bermerによる美しいデザイン。仏教のおしえを説いたもの。

  • 蔵書票
  • 蔵書票
日   時:
2017年10月13日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
ウィーン「シュタインバッハ書店」オーナー
ミヒャエル・シュタインバッハ氏
(逐次通訳付き)
参加費:
1,000円(税込)
※当日会場でお支払いただきます。
協力:
ワールド・アンティーク・ブック・プラザ

書籍離れ、活字離れが進んで久しいといわれている昨今。電車の中でも、スマートフォンやタブレットで読書されている方をたくさん見かけます。その状況は日本だけではなく、ヨーロッパにおいても同様のようです。
しかしながらヨーロッパでは、誕生日やクリスマスにはその人が好きな作家の本を選んでプレゼントする、という習慣や、表紙を特別に美しく装丁してプレゼントするといった、書籍を取りまく独特の歴史的文化があります。
今回のMMM講座では丸善日本橋店の洋古書専門店「ワールド・アンティーク・ブック・プラザ」の総支配人もつとめ、ウィーンで3代続くアンティーク・ブック店を経営するシュタインバッハさんに、ヨーロッパのアンティーク・ブックの歴史と世界における位置づけ、そしてグラフィックとタイポグラフィーがとりわけ美しいアンティーク・ブックを紹介いただきます。また、貼っても飾っても楽しく、集めても楽しい蔵書票についても解説いただきます。
秋の夜長を迎えるこの季節。活字やデザイン、そして美しい本や蔵書票にあらためて注目してみませんか。

2017.9.15
MMMレクチャー

シリーズ講座
“暮らしとアート”を探る旅‐
作家・宇田川悟のヨーロッパレポート
Bイギリス、イタリア、ドイツ、オーストリアの
《ここにしかない》ミュゼをめぐる

フロイト博物館

レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館

  • ラ・スコペラ動物解剖博物館
  • ドイツ薬事博物館
日   時:
2017年9月15日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
宇田川悟(作家)
参加費:
1,000円(消費税込み)/名
※当日会場でお支払いただきます。

作家・宇田川悟氏のシリーズ講座3回目。いよいよ最終回となりました。
フランスでの20年の暮らしをはじめ、長いヨーロッパ生活を経た宇田川氏のレクチャーはフランスのシャンパーニュ地方、そして南仏とめぐり、今回はイギリス、イタリア、ドイツ、オーストリアのたいへん特徴的な、まさに「ここでしか見ることのできない」ミュゼをご紹介します。
ナチスの手を逃れて最晩年をイギリスで暮らしたフロイト。その暮らした家がそのままミュゼになっている「フロイト博物館」。そしてイギリスで看護学の発展に身を挺したナイチンゲールの一生を見ることができる「ナイチンゲール博物館」。イタリアのヴィンチ村に生まれて世界的に名を残した偉大な芸術家のすべてがわかる「レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館」。

今回は偉人たちのミュゼの他にも、地方の歴史や学術資料のコレクションを継承するミュゼもご紹介します。
フィレンツェにあってメディチ家のコレクションを所蔵する「ラ・スコペラ動物解剖博物館」、ヨーロッパ最古の大学で、世界で最初に人体解剖が行われたといわれる「ボローニャ大学人体解剖博物館」など。
他にドイツやオーストリアの小さな、でもユニークなミュゼもご紹介します。
さまざまなミュゼの特長や背景を知ることで、その土地の歴史や文化、暮らしが見えてきます。さあ、宇田川さんのガイドでヨーロッパを巡る小さな旅に出てみませんか。

2017.8.25
MMMレクチャー

「ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」連携企画
奇想に込めたリアル-絵画のなかの密やかなトリック-

ヒエロニムス・ボス工房 《トゥヌグダルスの幻視》 1490-1500年頃 油彩・板 ラサロ・ガルディアーノ財団 © Fundación Lázaro Galdiano

  • ジュゼッペ・アルチンボルド 《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》 1591年、油彩・板、スコークロステル城、スウェーデン Skokloster Castle, Sweden
    ※「ルドルフ2世の驚異の世界展」(Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催予定)出品作品
  • フェリシアン・ロップス[原画]、アルベール・ベルトラン[彫版] 《娼婦政治家》 1896年 多色刷銅版画・紙 フェリシアン・ロップス美術館
日   時:
2017年8月25日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
廣川暁生(Bunkamuraザ・ミュージアムキュレーター)
原島博(東京大学特任教授)
参加費:
1,000円(消費税込み)/名
※当日会場でお支払いただきます。

東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」(主催:Bunkamura、東京新聞、協賛:DNP大日本印刷、7月15日から9月24日まで)。ボス派やマグリットをはじめとする、ベルギー奇想美術の面白さが話題となっています。
今回のMMM講座では、この展覧会のキュレーター廣川暁生さんをお迎えし、展覧会に出展されているベルギー奇想の美術を中心に、現代まで引き継がれるその500年の系譜と作品の魅力に迫ります。
 またBunkamura ザ・ミュージアムでは2018年1月6日から「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」が始まり、アルチンボルド作の肖像画が出展されます。「奇想絵画」を語るうえではずすことのできないアルチンボルド。この講座ではひと足早く、この作品の解説もしていただきます。
「顔をテーマにした作家」と言うと必ずその名前が浮かぶアルチンボルド。講座の第二部は東京大学で教鞭をとる傍ら、「日本顔学会」の発起人として日々顔を研究している原島博先生に、顔という観点から古今東西の美術作品の面白さについてお話いただきます。
そして第三部は廣川学芸員と原島先生の対談で、「奇想美術の中に仕込まれた密やかなトリック」を紐解き、その魅力について語っていただきます。

2017.7.21
MMMレクチャー

なぜイギリスでは暮らしのなかに
アートが根付いたのか?
――“Englishness”の視点から考える

テート・ブリテン、1897年創設

テート・ブリテンの展示

  • ウィリアム・モリス『ユートピアだより』口絵、ケルムスコット版、1892年
  • 労働者階級への教育と国内のデザイナーや製造業者への感化を目標として設立されたヴィクトリア&アルバート博物館。

画像提供:荒川裕子

日   時:
2017年7月21日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
荒川裕子
(法政大学キャリアデザイン学部教授)
参加費:
1,000円(消費税込み)/名
※当日会場でお支払いただきます。

イギリスがEU離脱を選択したことは、この国が大陸のヨーロッパ諸国とはやや異なる独自の存在であることを改めて印象づけました。このイギリスらしさ(Englishness)は、ヴィクトリア朝時代(1837〜1901年)にその基盤がつくられたといいます。この時期は、ロンドンのみならず、イギリス各地に美術館が創設された「ミュージアムの時代」でもありました。すべての公立美術館を無料にするという、今日まで続く伝統は、この時に始まりました。それは産業革命を支える労働者への文化政策でもあったといいます。一方、産業革命は「アーツ・アンド・クラフツ運動」の起因ともなり、そこから「生活の中の美」という考えが育まれ、広く受け継がれていきました。
アートは英国社会でどのように受け容れられ、人びとの暮らしにどのように作用して来たのでしょうか。暮らしとアートの関係や、コミュニケーションとしてのアートのあり方を、その先進国ともいえるイギリスをフィーチャーし、"Englishness"という視点を通じて探ります。

2017.6.16
MMMレクチャー

シリーズ講座
“暮らしとアート”を探る旅‐
作家・宇田川悟のヨーロッパレポート
A南仏のミュゼ

日   時:
2017年6月16日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
28名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
宇田川悟(作家)
2017.5.12
MMMレクチャー

「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展
16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-」連携講座
「バベルの塔」を通して
ブリューゲルが現代に伝えたかったこと

《バベルの塔》
ピーテル・ブリューゲル1世
Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands

  • 《ヒエロニムス・ボスの肖像(部分)》
    ヘンドリック・ホンディウス1世
    Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
  • 《ピーテル・ブリューゲル1世の肖像(部分)》
    ヨハネス・ウィーリクス
    Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
  • 《大きな魚は小さな魚を食う》
    ピーテル・ブリューゲル1世、
    彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン
    Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
日   時:
2017年5月12日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
高橋達史(青山学院大学文学部教授)
参加費:
1,000円(消費税込み)/名
※当日会場でお支払いただきます。

4月18日(火)から7月2日(日)まで東京都美術館で開催される、ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-の目玉である《バベルの塔》。
今回のMMM講座でお話いただくのは本展の学術監修をつとめる高橋達史先生。24年前の「ボイマンス美術館展」の監修もつとめられました。
会話で比喩的に使うことはあっても実は知っているようで知らない「バベルの塔」の意味。このモチーフが旧約聖書に登場してからブリューゲルが描くまでのさまざまな解釈について、また、ウィーン美術史美術館所蔵の≪バベルの塔≫と今回展覧会に出展されるボイマンス美術館所蔵の作品を見比べながら、「バベルの塔」というモチーフを理解していきます。また、今回の展覧会名にある「-ボスを超えて-」が意味するものは何か。1500年代に活躍した二人。「地獄」を描いたボスと「人間の営みと愚かさ」と描いたブリューゲル。「ボスにあこがれていた」と表現されることが多いブリューゲル、しかしこの時代の美術史的背景、二人の作品に描かれているメッセージを丁寧に読み解いていくと、ブリューゲルの本心、そしてこの展覧会名についているサブタイトルの意味の面白さに気づいていただけるでしょう。

2017.4.21
MMMレクチャー

シリーズ講座
“暮らしとアート”を探る旅‐
作家・宇田川悟のヨーロッパレポート
@フランス/シャンパーニュ地方、アルザス地方

※6月開催の「宇田川悟のヨーロッパレポートA南仏のミュゼ」 は現在お申し込みが満席となっております。
  9月開催予定のシリーズ最終回は8月に募集を開始いたします。 どうぞご了承のほどお願いいたします。

アルザスワインを生み出すエギスハイムの風景

アルザスワイン博物館

  • ランボー博物館
  • ヴェルレーヌ博物館
日   時:
2017年4月21日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
28名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
宇田川悟(作家)
参加費:
2,000円(税込)
※ワイン2杯(白・赤)が含まれます。
当日会場でお支払いただきます。

フランスでの生活が長く、ヨーロッパをはじめとして世界の文化に詳しい作家の宇田川氏を講師に迎え、ヨーロッパ各地のミュゼを取り上げながら、それを取り巻く土地の暮らしや文化についてお話をお聞きします。1回目はフランスのシャンパーニュ地方とアルザス地方を中心に、「ランボー博物館」「ヴェルレーヌ博物館」「シュバイツァー博物館」「壁紙博物館」「アンシ博物館」「アルザスワイン博物館」を取り上げます。
そしてレクチャーをお聞きしながら、「食とワイン」についても深い知識をもつ宇田川氏とともに珍しいアルザスワインを楽しみます。
地方での生活は豊かな反面、厳しい自然とのたたかいなどといった側面も持ち合わせています。

そんな中で人々は暮らしの中にさまざまな楽しみをとり入れ、そこから生まれたアートなどが地方それぞれの特徴となり、文化となっていきました。それを見ることができるのがミュゼなのです。

2017.2.15
MMMレクチャー

ティツィアーノとヴェネツィア派展開催記念
「ミケランジェロが嫉妬した“画家の王者”ティツィアーノ
―ヴェネツィアで開花したその才能と官能の世界」

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《フローラ》 1515 年頃、油彩、カンヴァス、79×63cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館
© Gabinetto Fotografico del Polo Museale Regionali della Toscana

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《ダナエ》 1544-46 年頃、油彩、カンヴァス、120×172cm、ナポリ、カポディモンテ美術館
© Museo e Real Bosco di Capodimonte per concessione del Ministero dei beni e delle attivita culturali e del turismo

  • パルマ・イル・ヴェッキオ 《ユディト》 1525年頃、油彩、板、90×71cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館
    © 2016. Photo Scala, Florence - courtesy of the Ministero Beni e Att. Culturali
  • ヤコポ・ティントレット 《レダと白鳥》 1551-55 年頃、油彩、カンヴァス、147.5×147.5cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館
    © 2016. Photo Scala, Florence - courtesy of the Ministero Beni e Att. Culturali
日   時:
2017年2月15日(水)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
小林明子氏(東京都美術館学芸員)
参加費:
1,000円(消費税込み)/名
当日会場でお支払いただきます。

1月21日(土)から4月2日(日)まで上野の東京都美術館で開催されている「ティツィアーノとヴェネツィア派展」。ヴェネツィア・ルネサンスを代表する画家ティツィアーノは、聖書や神話の登場人物から貴族の肖像まで描き、ヨーロッパ中で人気を博しました。その才能にはミケランジェロが嫉妬し、ルーベンスやルノワールも憧れたと言われます。今回の展覧会は、そのティツィアーノに光を当てています。日本初公開の《ダナエ》、そしてイタリアの至宝《フローラ》といったティツィアーノの作品とともに、ヴェネツィア派美術の黄金時代を築いた画家たちの作品の魅力を、東京都美術館学芸員(本展覧会担当学芸員)の小林明子さんのお話でご紹介していきます。
光あふれる水の都ヴェネツィアは、15世紀から16世紀にかけて、海洋交易によってめざましい繁栄を遂げ、フィレンツェやローマと並ぶ、ルネサンス美術の中心地として、文化的にも目覚ましい発展を遂げました。
春の訪れとともに届いた豊かな色彩と柔らかな造形−その魅力と見どころを、きっと会得いただけます。

2017.1.27
MMMレクチャー

ラスコー展 連携企画
―クロマニョン人のアートに囲まれた暮らし―
「ラスコーの壁画が現代の私たちに伝えるメッセージ」

隠れた線刻がブラックライトで浮かび上がる壁画展示(イメージ)
© SPL Lascaux international exhibition

実物大で再現される壁画展示(イメージ)
© SPL Lascaux international exhibition

  • 実物大で再現される壁画「黒い牝ウシ」
    © SPL Lascaux international exhibition
  • 《ランプ》ラスコー洞窟遺跡(フランス)出土、約2万年前、赤色砂岩製
    フランス国立考古学博物館(サン=ジェルマン=アン=レー)所蔵[フランス国立先史博物館(レゼジー)寄託]
    Photo © RMN-Grand Palais(musée d’Archéologie nationale)/ Loïc Hamon
日   時:
2017年1月27日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
五十嵐ジャンヌ氏
参加費:
1,000円(消費税込み)/名
当日会場でお支払いただきます。

ラスコーの壁画はなぜ描かれたのでしょう。
11月1日(火)から2017年2月19日(日)まで上野の国立科学博物館で開催中の特別展「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」展。
今から2万年ほど前、クロマニョン人によって、フランス南西部のヴェゼール渓谷という場所にある洞窟に躍動感あふれる動物たちの彩色画が描かれました。遊んでいた少年たちが偶然見つけた壁画、それがラスコー洞窟の壁画です。これは1979年に世界遺産に登録されましたが、壁画を保存するために現在は非公開となっており、壁画そのものを観ることはできません。しかしその魅力を伝えるべく、フランス政府公認のもと世界を巡回している展覧会に日本独自のコンテンツを加えたのが今回の展覧会です。講師の五十嵐ジャンヌさんは今展覧会の学術協力者でもあり、1994年に特別許可を得て、オリジナルのラスコー壁画を見学した方でもあります。
今回のMMM講座では、この展覧会のみどころのご紹介とともに、クロマニョン人が残した彫刻や日常の道具にも焦点を当て、現在の私たちにもヒントとなる彼らの豊かな創造性や暮らしを豊かにする生活の知恵や方法などを探っていきます。

2016.12.16
MMMレクチャー

マリー=アントワネット展開催記念講座
「惣領冬実が語る、ヴェルサイユ宮殿と
マリー=アントワネットのすべて」

正面から見たヴェルサイユ宮殿

日   時:
2016年12月16日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
惣領冬実氏(マンガ家)
参加費:
1,000円(消費税込み)/名


鏡の間

10月25日(火)から2017年2月26日(日)まで東京・六本木の森アーツセンターギャラリーでヴェルサイユ宮殿監修のもと、「マリー=アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」が開催されています。今回の講師は漫画「マリー・アントワネット」と「マリー・アントワネットの嘘」(講談社)を出版された惣領冬実氏。前者の漫画作品はヴェルサイユ宮殿からの依頼で描かれた話です。ヴェルサイユ宮殿を実際に細かく取材してこの作品を描かれた惣領氏に、同宮殿とマリー=アントワネットについての魅力や想い、などを語っていただきます。


エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン《フランス王妃 マリー・アントワネット》
1785年 油彩、カンヴァス
276×193cm
ヴェルサイユ宮殿美術館
©Château de versaille (Dist. RMN-GP) / ©Christophe Fouin

※講座のお申し込み時に、併せてご予約を承ります。会場で「マリー・アントワネット」とその副読本ともいえる惣領氏へのインタビューをまとめた最新刊「マリー・アントワネットの嘘」を購入された方限定で、惣領先生にサインしていただきます。

2016.11.18
MMMレクチャー

クラーナハ展開催、ウィーン国立歌劇場公演
今年の秋はウィーンが熱い!
A「クラーナハ展―500年後の誘惑」
担当研究員・新藤淳が語るクラーナハの作品
―500年を超えて私たちを誘惑するのはなぜか―


  • ルカス・クラーナハ(父)
    《ホロフェルネスの首を持つユディト》
    1530年頃 ウィーン美術史美術館 ©KHM―Museumsverband.

  • ルカス・クラーナハ(父)
    《不釣合いなカップル》
    1530-1540年頃
    ウィーン美術史美術館
    ©KHM―Museumsverband.

  • ルカス・クラーナハ(父)
    《アダムとイヴ》 1537年
    ウィーン美術史美術館 ©KHM―Museumsverband.

  • ルカス・クラーナハ(父)
    《正義の寓意》1537年 個人蔵
日   時:
2016年11月18日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2
DNP銀座ビル3階
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
新藤淳氏(国立西洋美術館研究員)
参加費:
1,000円(消費税込み)/名

10月15日(土)から2017年1月15日(日)まで上野の国立西洋美術館で開催される「クラーナハ展―500年後の誘惑」。日本初となるクラーナハの大回顧展です。ルカス・クラーナハ(父、1472-1553)はドイツ・ルネサンスを代表する芸術家。宮廷画家としてその名を馳せました。世界10カ国以上から集められたクラーナハの作品で構成されたこの展覧会。まだまだ未知の部分も多い作家ということもあり、開催前から各方面で話題を呼んでいます。
この作家の魅力は、何と言ってもヴィーナスやサロメなど物語上のヒロインたちを描いた、その独特の色気とエロティシズム。恐ろしいほどの艶っぽさは500年を経た現在でも観る者の視線をくぎ付けにせずにはおきません。

大型の工房を構えて絵の大量生産を行うなど、ビジネス感覚にも秀でていたクラーナハ。宗教改革にも関与しました。1517年に始まる宗教改革から500年後に開催されるこの展覧会。今回MMMレクチャーでこの魅惑的な展覧会とその作品について語るのは国立西洋美術館の研究員・新藤淳氏。この展覧会開催のためにクラーナハの作品を多く所蔵するウィーン美術史美術館に滞在して研究を重ねました。
芸術の秋を思う存分に楽しみましょう。ご参加をお待ちしています。

2016.10.21
MMMレクチャー

クラーナハ展開催、ウィーン国立歌劇場公演
今年の秋はウィーンが熱い!
@ウィーン国立歌劇場日本公演記念レクチャー


「ナクソス島のアリアドネ」より


ウィーン国立歌劇場


「ワルキューレ」より

写真提供:NBS / Photo_WienerStaatsoper_Michael Poehn

日   時:
2016年10月21日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
定   員:
50名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
堀内修(音楽評論家)
参加費:
1,000円(消費税込み)/1名

世界に君臨する「オペラの殿堂」、ウィーン国立歌劇場。1980年以来、すでに8回の日本公演が行われ、そのたびにさまざまな方面で話題となります。2016年は上野の東京文化会館で10月25日を皮切りに3つの演目が上演されます。
かつてハプスブルグ家が栄光を極めた地、ウィーン。音楽好きなら誰もが憧れるウィーンにおいてもウィーン国立歌劇場の存在に対する音楽ファンの憧れは永遠のものと言えるでしょう。 今回はこの日本公演を記念して、音楽評論家の堀内修さんに、オペラの歴史、そしてウィーン国立歌劇場の歴史と建築、そして何よりもオペラの芸術的価値とその魅力についてじっくりとお話いただきます。
そして今回の演目である「ナクソス島のアリアドネ」、名作「ワルキューレ」と「フィガロの結婚」の3本の作品についての解説もしていただきます。
ちょっと敷居が高い、と言う声も聞くオペラですが、この機会に堀内さんのお話を聞きながら世界のオペラの頂点、ウィーン国立歌劇場のオペラに触れてみませんか。
なお今回の招聘元であるNBS(公益財団法人日本舞台芸術振興会)のご厚意により、このMMMレクチャー当日、ウィーン国立歌劇場2016年日本公演のご優待案内もあります。この機会を是非お見逃しなくご参加ください。

2016.10.7
MMMレクチャー

製作50周年記念講座
映画「男と女」
―時代を経ても色あせない魅力をシャンパンとともに―


©1966 Les Films 13

日   時:
2016年10月7日(金)
18:30〜20:00(開場は18:00〜)
会   場:
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
定   員:
28名(先着順。定員に達し次第、
締切りとさせていただきます)
講   師:
石橋 今日美(映画評論家)
参加費:
3,000円(消費税込み)/1名

※参加費に含まれるもの:
シャンパン2杯、Paulのパン
※参加費は当日会場受付にてお支払いただきます。
※酒類をご提供いたしますので20歳未満の方のご参加はお受けできません
・協力 / VALERIA、Paul 他

1966年.今からちょうど50年前にフランスで映画「男と女」が上映されました。今年はそれを記念してこの作品のデジタル・リマスター版の日本各地での上映を始め、各イベントが開催され、映画50周年を盛り上げる企画が目白押しです。
「ダバダバダ〜」で始まるあまりにも有名すぎる音楽、主演女優アヌーク・エーメの魅力とファッション、そしてそれにも劣らない男性陣たちの魅力。キャストたちの恋愛など、スクリーン以外でもこの作品はさまざまな話題を振りまきました。日本でもザ・フランス映画のようなイメージがあるこの作品。実はパリがメインの舞台ではない、など、意外性のある作品でもあります。フランス映画が大きな変化を経験しつつあった時期に、シンプルに美しく、誰もが受け入れやすい印象の映像と普遍性のあるテーマをもつこの作品を、同時期のゴダール作品などと比較しながら50年という年月を経ても色あせないこの作品の魅力とその背景にあるフランスの文化、そして人間たちの魅力について見ていきます。
60年代はフランスには移民も多く流入し、若者文化、カウンターカルチャーが元気だった時代です。フレンチポップスのアイコンも多く輩出しました。
ヌーヴェルヴァーグやそれ以前のフランス映画と比較しつつ、なぜ本作が時代を超えて見続けられるのか、当時の文化的・社会的文脈も含めて石橋さんにお話いただきます。なお監督のクロード・ルルーシュも愛したシャンパン「パイパーエドシック」など、2種類のシャンパンをレクチャーの合間でお楽しみいただける内容となっております。映画とシャンパンのマリアージュをお楽しみください。