ロマン派美術館展覧会公式カタログ 『パトリック・ファイゲンバウム 近くて遠いパリ1972-2011』 Patrick Faigenbaum, Paris Proche et Lointain 1972-2011

『パトリック・ファイゲンバウム 近くて遠いパリ1972-2011』
Patrick Faigenbaum, Paris Proche et Lointain 1972-2011
25.1×18.2cm/142ページ
フランス語/刊行2011年
本体記載価格/25ユーロ
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3月28日までMMFギャラリーでは、「写真で巡るフランスの劇場〜木之下晃の作品の世界〜」展が開催中です。写真展開催にちなみ、今月は、2011年9月から2012年2月までパリのロマン派美術館で開催されていたパトリック・ファイゲンバウムの写真展の図録をご紹介します。

パトリック・ファイゲンバウムは、場所や街にフォーカスし、人々のポートレートなどを通して、土地のアイデンティティをとらえるという独自の表現スタイルを確立した写真家です。「近くて遠いパリ」展で展覧された作品はどれも、パリで生まれ、パリで育った作家ならではの視点で切り取られたもの。彼にとって「近いパリ」とは、個人的なストーリーが刻み込まれた街であり、実の母親に直結するイメージでした。カタログには飾ることのない彼の母親のポートレートが何枚も掲載されています。一方「遠いパリ」とは、地理的な視点から切り取った風景です。パリ郊外のサン=クルー、セーヌ河やパリ市街を一望できるサン=ジェルマン=アン=レーなどの風景写真が収められています。作家自身の心理的な軸、そして空間地理的な軸という二つの視点が交錯する、新鮮なパリの姿が詰まった一冊です。


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