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デザインから近代オリンピックを紐解く
オリンピックデザイン全史
1896~2020
OLYMPIC GAMES THE DESIGN

世界53か国で開催された
125年にわたる全歴史を紹介

 「異なる国、異なる文化、異なる考え方を象徴し、『多様性の統合』」(本文抜粋)という意味合いが込められた市松模様のエンブレム―。第32回オリンピック大会(東京/2020)といえば、美術家・野老朝雄氏がデザインした、日本の伝統色「藍色」で彩られた幾何学模様のマークを思い浮かべる方も多いでしょう。こうした大会エンブレムや公式ポスター、大会マスコットなど、オリンピックに関するデザインを見るだけでわたしたちは当時の大会を想起します。それだけオリンピックとデザインには深い繋がりがあるといえるでしょう。
 今回ご紹介する一冊は、近代オリンピックの全デザインが掲載されている『オリンピックデザイン全史 1896~2020』です。全世界53か国で開催された夏季・冬季の近代オリンピックの基本データとデザインを網羅した本書は、デザイナーの紹介やエンブレム、公式ポスター、ピクトグラム、公式刊行物、入場券、マスコット、受賞メダルなどが大会ごとに掲載されています。
 著者のマルクス・オスターヴァルダー氏はグラフィックデザイナーであり、オリンピック歴史家、アーキヴィスト、オリンピック・コレクターの肩書を持つ人物。彼の母国スイスのローザンヌにあるオリンピック博物館で行われた企画展に何度もかかわり、自身でも約6万点の資料やコレクションを有しています。その“オリンピックマニア”のオスターヴァルダー氏は本書で「現在を理解するには過去について知らねばならず、そうすることによってのみ、未来をデザインすることが可能になるのである」と語っています。本書を通し、各国を代表する超一流のデザイナーたちの苦悩や制作の背景、作品にかける想いなどを知ることで、単にオリンピックの歴史を知るだけでなく、歴史が紡いできたデザインの奥深さを実感することでしょう。
 第1回アテネ大会から第32回東京大会までオリンピックの125年を総覧できる本書は、第1次世界大戦のため中止になった1916年ベルリン大会(ドイツ)や、第2次世界大戦のために開催されなかった1940年東京・札幌大会など、幻の大会のデザインも掲載。全2巻、1560ページにもおよぶ全史は、圧巻の一言につきます。2021年7月、いよいよ東京で二度目となるオリンピックが開催される予定ですが、より一層大会を楽しむためにもぜひとも読んでみたい一冊です。

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Update : 2021.7.1

『オリンピックデザイン全史 1896~2020』
OLYMPIC GAMES THE DESIGN
288×209mm/全1560ページ(1巻760ページ/2巻800ページ)
日本語/2020年 
著者:マルクス・オスターヴァルダー
訳者:中川泉/戸田早紀/竹田純子
発行:株式会社 河出書房新社
価格:41,800円(税込)
※この情報は2021年6月更新時のものです。

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