『デザインの世紀―明日の美術館へのまなざし』『時間―空間―デザイン 50年のデザイン』
ボストン美術館所蔵絵画作品名作選
『デザインの世紀――明日の美術館へのまなざし』
A Century of Design - Insights Outlook on a Museum of Tomorrow
著者/フローリアン・フーフナーグルほか
30×22.5cm/245ページ
英語/刊行1996年
発行元/Arnoldsche
ボストン美術館所蔵絵画作品名作選
『時間―空間―デザイン 50年のデザイン』
ZEIT - RAUM - DESIGN Design aus fünf Jahrzehnten
著者/ロス・ラグローヴほか
25×31cm/192ページ
ドイツ語・英語/刊行2000年
発行元/Bangert Verlag

 モダンデザインといえば、ニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめ、さまざまな美術館が優れたコレクションを有していますが、世界最古にして最大のコレクションがどこにあるのかご存じでしょうか?それが、今月のMMMwebサイトの特集記事でご紹介している「ディ・ノイエ・ザムルング―国際デザインミュージアム」。ドイツ、ミュンヘンを本拠地とする美術館です。今月は、美術館よりMMMに寄贈いただいた、ディ・ノイエ・ザムルングのコレクションを常設展示するふたつの美術館の魅力を伝えるカタログをご紹介します。
 『デザインの世紀―明日の美術館へのまなざし』は、ミュンヘンのピナコテーク・デア・モデルネ内にある国際デザインミュージアムのカタログ。長らく常設展示の場を持たなかったディ・ノイエ・ザムルングのために、新館ピナコテーク・デア・モデルネの設立が決まったことを機に刊行された一冊です。1907年に誕生して以来、優れたデザインの日用品を収集し続けてきたディ・ノイエ・ザムルングの歩みと、ピナコテーク・デア・モデルネの建物のコンセプトを詳細に紹介。さらに、1990年から1995年に新規収蔵された122点によって、近代デザイン100年の歴史をたどります。
 『時間―空間―デザイン 50年のデザイン』は、もうひとつの分館、ニュルンベルク新美術館が2000年にオープンした際に刊行されたカタログ。1945年から2000年までのおよそ50年にわたるデザインの流れを追う優れたコレクションを紹介するとともに、ロス・ラグローヴやフランク・ヌーヴォといった著名なプロダクト・デザイナーやフランスの建築家ジャン・ヌーヴェルからの寄稿も収録しています。
 いずれのカタログにも日本製品のデザインが登場するので、モダンデザイン史における日本を探しながら、ページを繰るだけでも楽しい2冊です。

※こちらでご紹介する書籍はMMMライブラリにて閲覧いただけます。MMM所蔵資料データベースはこちら
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