フランスの老舗玩具メーカーの歩みをたどる パリ「装飾芸術美術館」展覧会カタログ『ヴィラック 木のおもちゃ100年の歴史』Vilac 100 ans de jouets en bois
ヴィラック 木のおもちゃ 100年の歴史
『ヴィラック 木のおもちゃ 100年の歴史』
Vilac 100 ans de jouets en bois
著者/Dorothée Charles(ドローテ・シャルル)
25.2×19.4cm/191ページ
フランス語/2010年
発行元/Les Arts Décoratifs
本体記載価格/35ユーロ
※この情報は2014年5月更新時のものです。
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カラフルな木のおもちゃに心躍る1冊

5月5日は「こどもの日」。みずみずしい新緑の季節が、生命力あふれる子どもたちの姿に重なります。東京では、六本木の森アーツセンターにて、「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」が開催中です(4月19日〜6月29日)。今月の注目の一冊では、子どものおもちゃに関する1冊をご紹介します。

黄色い表紙にどこか懐かしい木のおもちゃが並ぶ『ヴィラック 木のおもちゃ 100年の歴史』は、2010年にパリの装飾芸術美術館で開催された同名の展覧会カタログです。ここで紹介されているのは、木のおもちゃの製造で名高いVilac(ヴィラック)社の100年の歴史と代表的な300点に及ぶオブジェです。

1911年、ヴィラック社は、スイスとフランスの国境に位置するジュラ山脈のモワラン=ザン=モンターニュ地方で創業しました。以降100年以上にわたって、木のぬくもりにこだわりながら、子どもに夢を与える多くのおもちゃを作り続けています。本書のページを繰るたびに登場するフランスらしいカラフルなおもちゃからは、老舗メーカーならではの職人たちの丁寧な仕事ぶりと誇りが感じられます。

「大人はだれも、初めは子どもだった」

こう言ったのは『星の王子さま』の作者サン=テグジュペリですが、大人も童心に帰り、ワクワクできる1冊です。

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Update : 2014.5.1
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