『ルーヴル・アブダビ、 美術館の誕生』Louvre Abu Dhabi. Birth of a Museum
『ルーヴル・アブダビ、 美術館の誕生』
『ルーヴル・アブダビ、美術館の誕生』
Louvre Abu Dhabi. Birth of a Museum
著者/ギルヘム・アンドレ
28.6×25.2cm/319ページ
英語/刊行2013年
出版社/Flammarion
本体記載価格/49ユーロ
※この情報は2014年10月更新時のものです。
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オープン前の「ルーヴル・アブダビ」の
コレクションを楽しめる一冊

「世界で最も有名な美術館はどこ?」と問われれば、多くの人が口にするであろう「ルーヴル美術館」。18世紀後半の誕生以来、フランスが世界に誇る絶対無二の“美の殿堂”です。そのルーヴルは、長い歴史と誇りを継承しつつも、近年、新たなプロジェクトに積極的に取り組んでいます。そのひとつが、2015年12月、アラブ首長国連邦にオープン予定の「ルーヴル・アブダビ」です。この美術館は、フランス国外で初めてルーヴルと冠された美術館となり、開館前から世界中の注目を集めています。今回は正式オープンに先駆けて、2014年5月2日から7月28日までパリのルーヴル美術館で開催されていた「美術館の誕生―ルーヴル・アブダビ」展の公式図録をご紹介します。

「ルーヴル・アブダビ」には、ルーヴルをはじめ、オルセー美術館、ポンピドー・センター、ヴェルサイユ宮殿美術館、ギメ東洋美術館、ケ・ブランリ美術館、フランス国立図書館、ロダン美術館などのフランスの国立美術館から多様なコレクションが貸与される予定です。これだけの美術館が集結するとなると、コレクションは時代も制作された国も多岐にわたります。この多様性こそが、「ルーヴル・アブダビ」の最大の特徴。図録には、初めてパリでその一端がお披露目された作品を含むルーヴル・アブダビのためのコレクション約300点を収載しています。たとえば、紀元前の古代彫像や装飾品、唐時代の中国の華麗な装飾箱や白隠などに代表される日本の水墨画。さらにはイタリアルネサンスの絵画から印象派、マグリットやモンドリアンといった近・現代の作品までが、一堂に会します。時代、地域の垣根を越え、上質でバランスのとれたコレクションには、目をみはるばかり。ページを繰るたびに、まだ見ぬ「ルーヴル・アブダビ」への期待が高まります。

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Update : 2014.10.1
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