新生「ピカソ美術館」の図録『パリ・ピカソ美術館』Musée Picasso Paris
『パリ・ピカソ美術館』
『パリ・ピカソ美術館』
Musée Picasso Paris
著者/アンヌ・バルダッサーリ
16.4×22cm/551ページ
フランス語/2014年
出版社/Musée Picasso Paris / Flammarion
本体記載価格/35ユーロ
※この情報は2015年4月更新時のものです。
お取り寄せにも対応しております。詳細はMMMライブラリまでお問い合わせください。

リニューアル・オープンしたパリのピカソ美術館
コレクションの魅力を凝縮した一冊

2014年10月25日、ピカソの誕生日に当たるこの日、パリのマレ地区にあるピカソ美術館が約5年に及ぶ改装を経て、待望のリニューアル・オープンを迎えました。ピカソ美術館は、南仏のヴァロリスやアンティーブ、故国スペインのバルセロナや生地マラガなど、各地にありますが、パリのピカソ美術館は膨大なコレクション数と作品の質の高さから、ピカソ・ファンであれば、一度は訪れてみたい“聖地”です。絵画はもちろん、彫刻や版画などを含む5,000点余りに上るコレクションは、ピカソの死後、遺族が寄贈した作品を基に構成されました。また、展示品のなかには、ピカソが親しい知人にも見せることなく生涯手放さなかった秘蔵作品も含まれています。そして、今回のリニューアルでは、この膨大なコレクションを時系列に展示することで、エネルギッシュで多作な画家、また付き合う女性が変わる度に画風が変わったといわれる、変幻自在なピカソの魅力をより体感できる展示になりました。

この新生ピカソ美術館を記念して出版されたのが、鮮やかな赤の装丁が印象的な一冊です。油彩作品では、14歳頃に描いたみごとな作品に始まり、青の時代、キュビスムの時代、バラ色の時代、新古典主義の時代、より奔放な表現に到達した晩年の時代の作品と、ピカソの多彩な画風を満喫することができます。またピカソ自身の写真はもちろん、彼のミューズとなったオルガらの写真、彫刻や版画といった重要なコレクションも多く掲載されています。

“Donnez-moi un musée et je le remplirai.”

―ぼくに美術館をください、そしたら作品でいっぱいにするよ―
後ろ表紙に配されたこのピカソの言葉通りのピカソ美術館の魅力を、紙面でも実現させた一冊です。

※上に紹介した書籍はMMMライブラリで閲覧いただけます。MMM所蔵資料データベースはこちら
Update : 2015.4.1
Back Number