『ギメ東洋美術館 コレクションガイド』Musée des arts asiatiques GUIMET le guide des collections
『ギメ東洋美術館 コレクションガイド』
『ギメ美術館コレクションガイド』
Musée des arts asiatiques GUIMET le guide des collections
著者/ピエール・ド・サン=マルタン
23.9×17.1cm/144ページ
フランス語/2013年
出版社/artlys
※この情報は2015年8月更新時のものです。
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アジアへの悠久の旅に誘う
選りすぐりのコレクション

7月の海外の特集でご紹介したパリのギメ東洋美術館。リヨンの実業家エミール・ギメが創設したアジア美術の殿堂として広く知られています。仏像にも強く魅せられたギメの想いをつなぐように、館内には日本の仏像も多く展示されています。なかでも、奈良・法隆寺金堂の本尊である釈迦三尊像の脇侍、勢至菩薩は、江戸末期から明治時代にかけて日本から流出したといわれる逸品。はるか海を越えたフランスで、鎌倉時代の作といわれる美しい仏像に出会えることに驚く日本人観光客も多いそうです。

縄文式土器から、平安・鎌倉期に制作された仏像、さらには丸山応挙や長谷川等伯の絵画までと、日本部門の充実したラインナップにも驚かされますが、ギメ東洋美術館には、日本だけにとどまらず、アフガニスタンからインド、東アジア、中国、韓国と、アジアを網羅した質の高い美術品が集結しているのです。

ギメ東洋美術館の学芸員が執筆したこのコレクションガイドでは、4万点におよぶこうしたコレクションのなかから、選りすぐりの名品を地域ごとに紹介しています。コンパクトながら1ページ大の写真も多く掲載され、150点におよぶ美しい写真に誘われるように、深淵なるアジア美術の旅が楽しめます。わたしたち日本人のルーツをも感じさせてくれるギメ東洋美術館のコレクション。ページを繰れば、悠久の歴史旅行への扉が開きます。

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Update : 2015.8.1
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