恋するフラゴナール ――粋人と放蕩者
『恋するフラゴナール ――粋人と放蕩者』
『恋するフラゴナール――粋人と放蕩者』
Fragonard amoureux. Galant et libertin
著者/ギョーム・ファル
29.8×25.4cm/288ページ
フランス語/2015年
出版社/Réunion des musées nationaux - Grand Palais
本体記載価格:39ユーロ
※この情報は2016年2月更新時のものです。
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ロココの巨匠
フラゴナールが描いた恋

2015年9月から今年1月まで、パリのリュクサンブール美術館で開催された「恋するフラゴナール――粋人と放蕩者」展のカタログです。ジャン=オノレ・フラゴナールは、18世紀フランスのロココ美術を代表する画家のひとりとしてその名は広く知られていますが、その作品に描かれた「恋愛」や「官能」といったテーマに絞った展覧会は、意外にもこれまで開催されたことがありませんでした。それは、当初からフラゴナールは高い評価を得てきていたにもかかわらず、一方で、その高い筆力ゆえに、「なぜ官能的な作品ばかりに没頭するのか」という批評があったことも影響しています。しかしフラゴナールは、一見、扇情的に思えるテーマを実に冷静に見つめ、インスピレーションの源としてきた稀有な画家でした。そんな作品の数々は、ロココ作品特有の、繊細で優美な美しさはもちろん、当時の宮廷文化や社会的な背景までをも語りかけてくれます。

本書では、《ぶらんこ》や《かんぬき》をはじめとしたフラゴナールの代表作はもちろん、彼が得意とした「恋愛」をテーマとした作品を大きく美しい図版で楽しむことができます。フラゴナールが描出した、甘やかな色彩のさまざまな恋愛模様に、うっとりと思いを巡らせてみてはいかがですか?

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Update : 2016.2.1
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