パリ市立プティ・パレ美術館展覧会カタログ 国芳、浮世絵の鬼才
『国芳、浮世絵の鬼才』
『国芳、浮世絵の鬼才』
Kuniyoshi. Le démon de l'estampe
著者/ガエル・リオ
27.9×22.0cm/301ページ
フランス語/2015年
出版社/Paris Musées
本体記載価格:39,90ユーロ
※この情報は2016年3月更新時のものです。
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パリっ子を熱狂させた国芳展
その世界を堪能できる公式カタログ

「六大浮世絵師」といえば、かつては鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重の六絵師を指していました。この六人には含まれないにもかかわらず、昨今、急激に人気を獲得し、今や“もっとも人気の高い浮世絵師”のひとりに数えられるようになったのが、歌川国芳(1797-1861)です。国芳の展覧会は後を絶たず、今年2016年も「国芳イズム─歌川国芳とその経脈」展(練馬区立美術館、2016年2月19日〜4月10日)、「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」(Bunkamura ザ・ミュージアムほか巡回、2016年3月19日〜)とふたつの大きな展覧会が開催されます。

そこで、今月はMMMライブラリからも国芳にまつわる一冊をご紹介いたします。2015年10月から今年の1月までパリ市立プティ・パレ美術館で開催された展覧会「国芳、浮世絵の鬼才」のカタログです。

この展覧会は、19世紀、モネやロダンをはじめとする多くのフランスの芸術家らにも影響を与えた国芳の、フランスで初めての大規模回顧展。国芳を人気絵師の座に押し上げた役者絵を中心に、猫や金魚といった動物の戯画など幅広い作品を通じて、卓越した画力で、勇ましく、美しく、愛らしいテーマの浮世絵を描き続けた国芳の画業を俯瞰する内容です。

日本のコレクターが所蔵する版画221点、肉筆画13点を中心とする約250点のコレクションの中には、日本でもなかなか実際に見ることのできない作品も多く含まれています。その作品群を収めたカタログを手に、パリっ子を熱狂させた、国芳ワールドを楽しんでみませんか?

※上に紹介した書籍はMMMライブラリで閲覧いただけます。MMM所蔵資料データベースはこちら
Update : 2016.3.1
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