『18世紀のモード、再び』『トリアノン宮の淑女たち』
『18世紀のモード、再び』『トリアノン宮の淑女たち』
『18世紀のモード、再び』
Le XVIIIe au goût du jour
著者/ジャン=ジャック・アラゴン
22.1×17.2cm/95ページ
英語・仏語/2011年
出版社/Editions Artlys
本体価格/23ユーロ
『トリアノン宮の淑女たち』
Les Dames de Trianon
著者/ジェレミー・ブノワ
22×16.6cm/115ページ
仏語/2012年
出版社/Berg International editeurs
本体価格/22ユーロ
※この情報は2016年12月更新時のものです。
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ヴェルサイユの華となった美しきモードと女性たち

10月25日から六本木の森アーツセンターギャラリーで開幕した「マリー・アントワネット」展。今月は、本展にちなんで、マリー・アントワネット関連の書籍を2冊ご紹介いたします。

波乱の人生を生きた王妃として、日本でも人気の高いマリー・アントワネット。その人気の一端は、当時のファッション・リーダーだった王妃の存在にあります。まず、1冊目は、18世紀のモードと現代とのつながりをテーマにした『18世紀のモード、再び』です。ヴィヴィアン・ウエストウッド、ヨージ・ヤマモト、カール・ラガーフェルドといった、現在の世界的人気を誇るデザイナーのドレスと、マリー・アントワネットが生きた18世紀当時のモードが、実際の写真や版画、絵画などで交錯する本書は、女性なら誰でもページを繰る手を止められなくなるような贅沢な一冊。モードの歴史の旅を存分に楽しむことができます。

2冊目は、ヴェルサイユ宮殿の離宮であり、マリー・アントワネットがこよなく愛したトリアノン宮と深いつながりのある女性たちと、その描かれた姿に焦点を当てた『トリアノン宮の淑女たち』です。ヴェルサイユの初代女主人でもあるルイ14世の妃、マリー・テレーズや、その恋敵でルイ14世の愛妾として名を馳せたポンパドゥール夫人やデュ・バリュー夫人、さらには、マリー・アントワネットが心を許した数少ない女性だったランバル公マリー・ルイーズなど、トリアノンを彩った女性たちが、その肖像画とともに紹介されています。一見華やかに見えるヴェルサイユ宮殿で、女性たちはどんな波乱の人生を歩んだのか――。美しい笑みを浮かべる肖像画を見ながら、彼女たちの生きた時代に思いを馳せてみてはいかがですか?

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Update : 2016.12.1
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