『フランス遺産ガイド──歴史的建造物と景勝地2500』
Le Guide du Patrimoine en France──
2500 Monuments et sites ouverts au public
14.5×24.5cm/827ページ
フランス語/刊行2010年
本体記載価格/30ユーロ

　秋のフランス恒例のイベント「ヨーロッパ文化遺産の日（Journées Européennes du Patrimoine）」をご存じですか？　毎年、9月のある週の週末2日間を使って、文化遺産に対する関心を高めてもらうことを目的に、さまざまなプログラムが実施されるイベントで、世界中から多くの観光客がこの日を目当てにフランスを訪れます。講演会や特別展示、ガイドツアー、コンサートなど多くの催しがありますが、最大の“目玉”は、フランス全土の文化遺産が無料で公開され、普段は原則として非公開の遺産にも、誰もが入れるということです。今年は9月17日（土）と18日（日）の両日に開催されます。
　今年で28回目を迎えるこのイベントにちなんで、今月は、フランスの文化遺産を訪れる方に便利なガイドブックをご紹介します。フランス国内には、国や県が「遺産（Patrimoine）」と認定したものをはじめ、1万5,000とも1万6,000ともいわれる文化遺産が点在しています。その中から2,500の遺産を厳選して一冊にまとめたのが、フランス文化省の管轄下にある文化財センター（Centre des Monuments Nationaux）発行の本書。遺産を地域ごとに分類したうえで、所在地やURLなどの基本情報はもちろん、その遺産の歴史や見どころが簡潔な文章で紹介されています。
　大聖堂や教会、宮殿、城館、史跡、美術館と、“文化の国”フランスが有する多様な文化遺産を網羅し、各遺産の場所を示す地図も付いているので、旅行のプランを立てる際にも役立つ一冊です。