「日常のスペクタクル」

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© Donuts夕刻のリヨン現代美術館
© Renaud Araud

 1991年にフランス文化省とリヨン市が設立したリヨン・ビエンナーレは今日、最も重要な現代美術のビエンナーレのひとつに数えられています。10周年にあたる2009年は「日常のスペクタクル」と題し、アートと現実世界との関係について考えることをテーマとしています。

 アーティストは、私たちが生きる社会のなかで、どのようにして批判的でクリエイティブで、新しいアイデアを発展させることができるのでしょうか?

 本ビエンナーレは、さまざまなテーマを通じて私たちが持つ「スペクタクル」と「日常」という概念を根本的に覆します。

 例えば日常や、日常的な物や状況に新たな価値を付与することで「物事の魔力」を探求すること。アーティストが都市空間に介入し、秩序や空間的制約に抗うような芸術的形態をつくり出すことに関心を持ち、「逸脱を賞讃」すること。都市と共同体の対話を探求し「共に生きる」別の方法を探し出すこと。現実を批判的に検証し、新たな社会秩序を想像するアーティストに表現の場を与え「別の世界」の創出を理解すること等々。

 今回は、約48名ものアーティストを迎え、ラ・シュクリエール(la Sucrière)、リヨン現代美術館(Musée d'art contemporain de Lyon)、ブルキアン財団(Fondation Bullukian)、アントルポ・ビシャ(Entrepôt Bichat)などリヨン各所で展示が行われます。

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