「テオティワカン、神々の都市」

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© Musée du quai Branly≪ユユテオトルの彫刻≫150-650年
© Consejo Nacional para la Cultura y las Artes, Instituto Nacional de Antropología e Historia, Mexico, photo Martirene Alcantara © Martirene Alcantara

 450点の展示品を通して、古代メキシコに発展した神秘の文明、テオティワカン(Teotihuacan)を紹介します。紀元前1世紀、現在のメキシコ市の北東約50kmの地に建設された大都市テオティワカンは、高い文化と芸術を誇り、繁栄の時を謳歌します。しかし7世紀、都は放棄されテオティワカンは歴史の舞台から姿を消します。現在もまだその理由は解明されていません。

 そして600年後、この頃メキシコで勢力を誇っていたアステカ人(Aztecs)は、見捨てられた都市を発見。その威容と美しさに圧倒されたアステカ人は、「神々が集う場所=テオティワカン」と名付け、都としました。これまで謎の文明とされてきたテオティワカンですが、この25年の研究で重要な発見がなされ、謎の文明は解明されつつあります。

 ケ・ブランリ美術館で開催される本展では、歴史的、考古学的、神話的視点から、メソアメリカ世界でこの古代都市が担った役割を明らかにします。今回の展示品(95%はメキシコ、5%はヨーロッパのコレクション)からは、テオティワカンの日常世界を垣間見ることができるでしょう。また、巨大な彫刻、壁画、儀式用の仮面、神へ奉納された小像、宝石、陶器などは、この文明における芸術表現の水準の高さと力強さを訴えかけます。さらに、あわせて展示されるテオティワカン以外の場所で発掘された品々、250〜550年の最盛期に、いかにテオティワカンがメソアメリカで強大な影響力をもっていたかを物語ります。

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