Ginza Art link - 銀座界隈アートスポット巡り

GINZA-ART LINK[ 銀座界隈で出会えるアート ]VOL.22

アートスポット巡り銀座界隈 GINZA-ART LINKVOL.22

メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM)のある銀座界隈には企業が運営する
美術館やギャラリーなどが、数多く点在しています。銀座のMMMにお越しの際、
併せて訪問いただきたい、こうしたアートスポットを中心にご紹介してまいります。

バックナンバー

第22回 王子ペーパーライブラリー 第29回 企画展「CLASH」

今回訪れたのは、銀座4丁目にある王子ペーパーライブラリー。王子ホールディングス株式会社本館の1階フロアにあるこのスペースでは、「もっと紙を知ってほしい」をテーマに、さまざまな企画展を年3回開催しています。

王子ペーパーライブラリー

所在地
東京都中央区銀座4-7-5
王子ホールディングス本館1階
Tel
03-3563-4816
(王子製紙株式会社 洋紙技術部)
開設年
2006年
運営コンセプト
メーカーとお客様が直接交流ができる場を作りたいという思いから開設。「もっと紙を知ってほしい」をテーマに、紙の魅力や可能性を伝える企画展を開催している。
URL
http://www.ojiholdings.co.jp/opl/
開催中の展覧会
第29回企画展「CLASH」
2014年4月14日(月)〜7月31日(木)
入場料
無料
アクセス
東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線「銀座」駅A12出口より徒歩1分。東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座」駅A2、A8出口より徒歩3分
アクセスマップ
休館日
土・日曜日、祝日
開館時間
9:00-17:00
運営機関
王子ホールディングス株式会社

デザイナーの声から誕生した紙を身近に感じることができるギャラリー

▲銀座4丁目の本社ビル。1階にはペーパーライブラリーが、2階にはクラシックコンサートを行う「王子ホール」がある

 「ネピア」ブランドのティシュペーパーをはじめ、新聞用紙、本・雑誌に使用される出版用紙など、あらゆる紙を生産している王子ホールディングス株式会社。銀座本社ビルの1階フロアにあるのが、「王子ペーパーライブラリー」です。このギャラリーは、王子ホールディングスの傘下にある新聞や印刷・出版用紙を扱う王子製紙株式会社と、段ボール原紙などの王子マテリア株式会社、本の見返しなどにも使われるファンシーペーパーなどを製造する王子エフテックス株式会社の3社が手を組んで開設されました。その背景には、「紙の情報量が少ない」「紙の見本帳がほしい」といったデザイナーの声があったといいます。
「そもそも製紙会社から直接お客様に紙を販売することがないため、これまではお客様の声を聞くことがなかったんです。しかし、私がホームページの

▲展示コーナーの下にある引き出しには、実際に手にとって質感を確かめることができるサンプルが入っており、自由に持ち帰ることもできる

▲ギャラリーは、ガラス張りの開放的なロビーの一角にある

問い合わせの担当をしているときに、『紙について知りたい』というリクエストを多く聞きまして、このようなギャラリーを立ち上げようということになりました」と話すのは、王子製紙株式会社の洋紙技術部、屶網由紀(なたあみ ゆき)さん。お客様と直接交流しながら、紙について深く知って、楽しんでもらうための場が2006年11月に誕生しました。

 年に3回開催されている企画展では、各種紙のサンプル展示はもちろん、新製品の紹介から購入先の紹介まで、紙の魅力と可能性を伝えるためのさまざまな情報発信を行っています。

お洒落なステーショナリーから段ボールの試作品まで、紙の魅力が満載

▲ファンシーペーパーを用いて作られたショッピングバッグや渦巻き型のパッケージなど、「和花WA-KA」のグッズを紹介しているコーナー
▲すべて同じ256ページの本を、紙の重さや質感、厚さ、色合いなど、用紙によってさまざまに変わる様子を紹介するコーナーも

 地上15階、地下4階建てのクラシックで重厚な本社ビルを入ると、すぐ右手に王子ペーパーライブラリーがあります。取材で訪れたときには、第29回企画展「CLASH」(2014年4月14日〜7月31日)が開催されており、ファンシーペーパーを使ったステーショナリーをはじめ、用紙によって開いたときの色合いや重さ、質感、文字や写真の有無などでイメージが変わることを示す本のサンプルなど、趣向をこらした展示がされていました。

 開放的なギャラリーで真っ先に目を奪われるのは、色鮮やかなファンシーペーパーを使ったグッズ。これらは、提案型の展示を行う宇野たまこさんとアマヤギドウジュンさんのユニット「たまやぎ堂」による、金沢発の和の花ブランド「和花WA-KA」(架空ブランド)の作品です。渦巻き型のパッケージやメモ帳、花柄がプリントされたショッピングバッグなど、ファンシーペーパーならではのやさしい風合いのそれらは、思わず手に取りたくなるような可愛らしいものでした。
 そのほか、段ボールの試作品を紹介するコーナーも。これは、段ボール=茶色というイメージを取り払って「未知の素材として見つめ直したい」と、グレー色の段ボールを製作したことから始まりました。今回で3回目となるこの企画では、パッケージ以外のものの提案として、書類入れや封筒などオフィスやプライベートで使えるステーショナリーを紹介しており、新たな可能性を感じさせてくれる印象深い展示のひとつでした。


▲グレー色の段ボールから作られた、書類入れや封筒などのステーショナリー


▲日本の企業の中では最大の社有林を持つ王子ホールディングス株式会社。紙と林業とのかかわりについても紹介している

 これらの展示コーナーには、実際に見て、触って、質感などを知ることができる紙のサンプルが約300種類常設されているほか、見本帳などもあり、自由に持ち帰ることもできます。
 紙にかかわる仕事をしている方はもちろん、一般の方まで楽しむことができる、王子ペーパーライブラリー。新たな紙の魅力を発見しに、ぜひ足をお運びください。


▲「新聞紙のような紙がほしい」という声から、5月に新発売された紙「タブロ」。展示コーナーでは、最新の情報も積極的に発信している


▲古紙を再利用する江戸川工場で4年前から行われているワークショップ。工場見学やできたての紙などを使って楽しむ子供たちの写真などが並ぶ

ギャラリーからのメッセージ - Message de Galerie

紙は身近なものですが、なかなか存在を意識することが少ないのでは? これからも紙メーカーならではの遊び心のあるものを展示していきますので、足を運んでいただき、紙の魅力を知っていただけたらと思っています。
王子製紙株式会社 洋紙技術部 屶網由紀(写真:左) 紙を知ってもらうために作った場所ですので、お立ち寄りいただき、紙を可愛がっていただけたらと思います。また、王子グループとして紙だけではなく林業や段ボールなど、さまざまな事業を展開しています。展示を通して、グループ全体の魅力を紹介していますので、そのような部分にも興味を持っていただければと思います。
王子エフテックス株式会社 営業本部グループマネージャー 河村克英(写真:右)

Update : 2014.7.1ページトップへ

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