展覧会カタログ『ポール・ポワレ、クチュリエ、パルフュムール』
『ポール・ポワレ、クチュリエ、パルフュムール』
『ポール・ポワレ、クチュリエ、パルフュムール』
Paul Poiret couturier, parfumeur
著者/Catherine Parpoilほか
22×28cm/144ページ
フランス語、英語並記/刊行2013年
発行元/Somogy éditions d'art
本体記載価格/25ユーロ
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“ファッションの王様”と香水との
関係をひもとく一冊

フランス南東部の都市グラースといえば、世界にその名を知られた“香水のメッカ”。フランス産香水の3分の2を産するこの街には、香水専門の博物館「グラース国際香水博物館」があります。今月は、この博物館で2013年の9月30日まで開催されていた展覧会のカタログをご紹介します。展覧会名は「ポール・ポワレ、クチュリエ、パルフュムール」。「クチュリエ(服飾商)」であると同時に「パルフュムール(香水商)」でもあったモード界の重鎮ポール・ポワレ(1879-1944)を紹介する展覧会です。

ポール・ポワレといえば、20世紀初頭、ハイ・ウェストのドレスを発表し、シャネルに先んじて、身体を締め付けるコルセットから女性を解放したことで知られています。そして、彼が今日のファッション業界に残したもうひとつの業績が、1911年、クチュールのメゾンとして初めての香水販売を始めたことです。ファッション・ブランドが香水を扱うという現在では当たり前のビジネス・モデルは、ポール・ポワレから始まったのです。

今回の展覧会は、香水専門の博物館での展示にふさわしく、とりわけ「パルフュムール」としてのポール・ポワレの活躍とその独創性に焦点が当てられています。カタログでは、歴史家、ファッション史家をはじめ、香水瓶コレクター、エルメスの調香師といった多彩な面々が、ポール・ポワレの業績と、その香水の魅力を紹介するテキストを収録。もちろん、展覧会に出品された衣装や香水瓶もオールカラーで掲載されています。“ファッションの王様”ポワレがつくり出した香りの世界を紙上で堪能できる一冊。

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